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フェラーリ初優勝ドライバー、ゴンザレスが死去

2013年06月17日(月)9:40 am

15日(土)、フェラーリにF1世界選手権初優勝をもたらしたホセ・フロイラン・ゴンザレスが故郷のブエノスアイレスで亡くなった。90歳だった。ゴンザレスの初優勝は、62年前の1951年7月14日、シルバーストンで行われたF1イギリスGPだった。

「ゴンザレスの訃報を聞き、深い悲しみに沈んでいる」とフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロは、本拠地マラネロでチーム公式サイトに対して語った。

「最後に話をしたのはそれほど前のことではない。車とレースについて話した。それが最も熱のこもる話題だった。長年の間、常にフェラーリに深い愛情を寄せ、ドライバーとしてもひとりの人間としても、わが社の歴史において欠くことのできない役割を果たしてくれた。彼の死によって、われわれは真の友を失った」

ゴンザレスは、親しい者から「エル・カベゾン(能天気)」の愛称で親しまれた。2年前の2011年7月10日イギリスGP決勝日には、ゴンザレスによるフェラーリ初優勝60周年を記念して、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が1951年の優勝マシンである375 F1を走らせている。その数時間後にアロンソは、2011年唯一の優勝を挙げた。また、50周年にあたる2001年のイギリスGPにはゴンザレス自ら出席し、当時フェラーリのミハエル・シューマッハが優勝する姿を目にしている。

ゴンザレスは、初優勝60周年にあたってフェラーリ公式サイトに次のように語っている。「あのレースで優勝したことの意味をようやく理解したのは、次の水曜日にマラネロでドン・エンツォ(エンツォ・フェラーリ)に会った時だった」

「オフィスに優勝した時の大きな写真が飾ってあった。彼の机のすぐ後ろにだ! それにサインするよう求められ、あのレースについて、1つひとつ細かいところまで全部話してくれと頼まれた。そして、跳ね馬が刻印された金の腕時計をくれた。私は3日後になるまで、特別な勝利だということが分からなかったんだ。フェラーリは自動車界のトップだ。この初優勝を自分が挙げたのだということが、ずっと私の誇りだった。フェラーリがこの60年間に世界中で成し遂げてきたことを思えばなおさらだよ」と生前ゴンザレスは語っていた。

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