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F1第7戦カナダGPフリー走行2回目、詳細レポート

2013年06月08日(土)5:08 am

2013年F1第7戦カナダGPが6月7日(金)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km)で開幕。現地時間14時(日本時間27時)からフリー走行2回目が行われ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップになった。

【結果】F1第7戦カナダGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は曇り。気温17℃。路面温度は19℃。午前中のフリー走行1回目はウエットコンディションで始まった今年のカナダGPだが、その後雨は降らず、フリー走行2回目開始時には完全に路面が乾ききっている。このレースで使用されるドライタイヤはミディアム(白)とスーパーソフト(赤)の組み合わせとなる。さらに、ピレリは今回プロトタイプのミディアムセットを追加支給しており、各ドライバーは金曜日のセッションでのみこのタイヤを使用することができる。

セッション開始と同時に、かなりのクルマがこのプロトタイプタイヤを装着してコースイン。午前中はほとんどドライでの走行ができなかったこともあり、どのドライバーも積極的に走行を重ねてゆく。

開始10分を終えた時点で、トップには1分16秒513を記録したマーク・ウェバー(レッドブル)。2番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3番手にキミ・ライコネン(ロータス)が続いている。

開始20分。トップはフェラーリのフェリペ・マッサに変わっている。タイムは1分16秒001。ウェバーがターン3で大きくスピンし、1回転しながらセーフティーゾーンへ。クルマにダメージはなく、そのまま再び走り続けたウェバーがこの時点での2番手タイムを刻む。

開始30分に近づいたところで、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が1分15秒702を出し、トップに立つ。その2分後には僚友のニコ・ロズベルグが3番手タイムを刻んできた。するとハミルトンがさらに自己ベストを更新し、タイムを15秒620まで伸ばしてゆく。さらに、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がそれに続く2番手タイムをマーク。この時点ではほとんどのクルマがミディアムを装着して周回を続けている。

開始約40分。このころから上位チーム勢もスーパーソフトでコースへ顔を出し始めている。まずは、ベッテルがスーパーソフトで1分15秒378をたたいてトップに立った。開始43分にウェバーがそのタイムを塗り替えると、すぐさまベッテルがまたその上をゆくという具合にレッドブル勢同士でのタイムの出し合いとなる。ウェバーが1分15秒212まで伸ばしたところで、2台ともピットへ戻ってゆく。

セッションも中間点を過ぎ、残り約40分に近づいたころ、再びハミルトンが1分15秒006までタイムを上げ、レッドブルの2台を引きずりおろして再びトップに立つ。ロズベルグもレッドブル勢に割り込む形で3番手タイムを刻んできた。その後ハミルトンは1分14秒830までタイムを伸ばしてゆく。

残り35分。アロンソがハミルトンのタイムを更新し、1分14秒818でトップに。モナコでのクラッシュの原因を作ったことで10グリッド降格処分を受けることが決まっているロメ・グロジャン(ロータス)も3番手に上がってきている。

今季不振にあえいでいるマクラーレン勢は、この段階でジェンソン・バトンが9番手、セルジオ・ペレスが11番手と、やはりもうひとつ元気がない。同じく不調にあえぐザウバー勢もエステバン・グティエレスが17番手、ニコ・ヒュルケンベルグが18番手と厳しい状態が続いている。

残り30分を切ったころから各チームともロングラン・プログラムに移行し、順位表にはほとんど動きが見られなくなる。ディ・レスタのクルマには何か異常が発生したようだ。ガレージで懸命の作業が続けられている。

残り15分。小雨が降り始めてきた。だが、それほど強くはならないようだ。雨の影響はさほどないはずだが、ヘアピンやシケインのブレーキングでロックさせ、コースをはずれてしまうクルマが多い。

残り10分を切った時点で、バトンがギアボックスにトラブルを抱えてしまったようだ。バトンはそのままクルマから降り、ヘルメットを脱いでしまっている。さらにライコネンのクルマにもトラブル発生か、こちらもガレージ内でメカニックたちがクルマを取り囲んでいる。

このままセッションが終了。トップ5はアロンソ、ハミルトン、グロジャン、ウェバー、ロズベルグという顔ぶれだった。過去にもさまざまなドラマを展開してきたカナダGPだが、明日以降も天候が不順となることが予想されており、今年もまた予断を許さぬ展開となりそうだ。

【写真】F1カナダGP金曜日(全30枚)

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