イタリアの日刊スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト )』によると、2014年からシーズン中のテストが復活するかもしれない。
しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はつい先日、風洞や直線テストに費やす時間とプロモーションの日程を実際のサーキットで行うテストと引き換えるとするフェラーリの案が却下されたと伝えていた。
一方で、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト )』に対し、シーズン中のテストの復活がモナコで合意されたと述べている。
『Italiaracing(イタリアレーシング)』のウェブサイト上の記事では、2014年シーズン中にヨーロッパのサーキットで2日間のテストを4回行うことで合意したと伝えられている。
また、同記事には、「この決定にピレリは喜んでいるだろう。なぜなら、タイヤを最高の方法でテストできるチャンスを得たからだ」とある。さらに、「新しいV6ターボエンジンの開発が行えるので、これはエンジニアたちにとってもよい知らせだ」としている。
ところが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、シーズン中の大規模テスト案に反対しているチームもあると指摘する。同誌によれば、この案に難色を示しているのは小規模チームだけではないようだ。
パドックのある関係者は、「年間19から20レースを戦い、シーズン開幕前にはのべ12日間におよぶテストを行う。ここへさらに(フェラーリが求めていたドライバーあたり)9日間のテストが追加されるとなると、テスト専用のチームが必要になるだろう」と話し、こう続けた。
「そうなれば、ほかの部分でどんなに節約しても、1チームあたり500万ユーロ(約6億5,000万円)から1,000万ユーロ(約13億円)余計にかかるだろう」