レッドブルがF1から撤退するとの報道は、メルセデスAMG首脳のニキ・ラウダの発言が発端だ。レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはそう指摘している。
F1マレーシアGPでトップを走行していたマーク・ウェバー(レッドブル)を、チームメートのセバスチャン・ベッテルがチームの指示を無視して追い抜いた「マルチ21」事件が尾を引くなか、この騒動に激怒したレッドブル総帥ディートリッヒ・マテシッツがレッドブルと姉妹チームのトロ・ロッソの両チームのF1撤退をちらつかせた、とドイツのメディアが報じた。
これに対し、マテシッツの右腕であるマルコは「ばかばかしい。そんな話は一切ない」と話していた。
しかし、どうもこの話はこれで終わりではないようだ。
F1撤退のうわさの発端はラウダだと、マルコがドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・ シュポルト)』 に明かした。マテシッツとの電話での会話を誤解したラウダがメディアに誤った情報を流したとマルコはみている。
「ディートリッヒとニキはチームオーダーと(ピレリの)タイヤについて話したんだ。ディートリッヒはピレリタイヤの劣化が早すぎることにかなり怒っていた」
「ニキはたぶん、それを誤解してメディアに話したのではないかな」とマルコが語っている。