三菱が、「アウトランダーPHEV」のリチウムイオン電池から発熱し、電池セルおよび駆動用バッテリーパックの一部に溶損する事象が発生したと発表した。
発表によると、3月20日に販売会社において、登録前の在庫車両を納車準備のため、普通充電にて満充電し、翌3月21日まで放置したのち、車両を移動させようとしたところ、当該車両が動かず車両周りで異臭がしたため、車両下回りを確認した結果、駆動用バッテリーパックの一部に溶損跡がみられた。
溶損したバッテリーの現物をバッテリーサプライヤーにて確認したところ、搭載されている80セルの電池のうち一つのセルが何らかの原因で過熱し、周辺セルが溶損。溶損の範囲は、バッテリーパックの中では80セルを3ブロックに分け配置しているうちの、1ブロックのみだった。車体の損傷はバッテリーパックの溶損で、店舗建屋への被害やケガ人はなかった。
三菱はアウトランダーPHEVのオーナーに対し原因究明が終わるまでは、外部充電およびチャージモードによる利用を控えるよう呼びかけるとともに、原因の究明を急いでいる。