エイドリアン・スーティルのマネジャーは、今週バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われるシーズン前F1合同テストが、スーティルにとって最後のF1復帰のチャンスとなるだろうと語った。
2011年のF1中国GP終了後に開かれたルイス・ハミルトン(現メルセデスAMG/当時マクラーレン)の優勝パーティの場で、スーティルがエリック・ルクス(ロータスのオーナー企業ジェニイ・キャピタルの取締役)に暴行したとされる事件が起きた。スーティルは不幸な事故だったと主張したが、その場に居合わせたハミルトンからスーティルに有利な証言が得られなかったこともあり、執行猶予つき有罪判決を受けたのだ。スーティルとハミルトンとの友情は終わりを告げ、さらに2011年末にはフォース・インディアのレースシートをニコ・ヒュルケンベルグ(現ザウバー)に奪われてしまった。
しかし、ヒュルケンベルグが2013年シーズンからザウバーへ移籍し、フォース・インディアは2013年のF1開幕まで1カ月となった今もまだレースドライバーを決めていない。
スーティルのほかに考えられるレースドライバー候補者は、先日のヘレスF1テスト(2月5日~8日)でフォース・インディアの2013年型VJM06のテストを担当したジュール・ビアンキ(2012年はフォース・インディアの控えドライバー)だ。しかし、スーティルも今週のバルセロナテストに向けて2013年型のシート合わせをしていた。
ドイツの『DPA通信』によると、スーティルのマネジャーであるマンフレッド・ジマーマンは、スーティルがフォース・インディアで2013年のレースシートを手に入れるチャンスは「確かにある」と話している。
「バルセロナテストが最後のチャンスだと理解しながらも、期待し続けるよ」