メルセデスAMGの役員であるニキ・ラウダが、2013年はトップ3と対等に戦えると話した。
ラウダは、3回F1チャンピオンになったことがあり、昨年まではドイツのテレビ局『RTL』の解説を務めていた。しかし現在は、チームの株10%を取得して役員に就任している。
2013年最初のF1シーズン前テストでメルセデスAMGは、初日2日間はトラブルのために合計30周も走ることができなかったが、残りの2日間は順調に走行を重ね、合計約290周を走破。これを受けてラウダからは、今シーズンに向けて前向きな言葉が聞かれた。
「大変喜んでいるのは、メルセデスAMGが今やトップ3のチームと争えるようになったということだ」とラウダは『Bild(ビルト)』紙に語っている。
しかしラウダは、3年連続でチャンピオンを獲得しているレッドブルのセバスチャン・ベッテルが、依然として先頭に立っていることを認めた。
2013年最初のテスト4日間をどう評価するかと聞かれて、ラウダはこう答えた。「クルマ同士の力は比較的接近している」
「私の見たところ、今はベッテルが最速だ。クルマはよく走っているし、信頼性もありそうだ。それに現時点では、彼はほかより少し速い」
一方、チーム運営に巨額の費用がかかるF1の現状に対し、資金面で苦境に立たされている小規模チームから対策を求める声が出ていることについて、ラウダはまったく取り合わなかった。
「最高のカテゴリーであるF1に参入する者は誰でも、自ら選んでそうしているんだ」
「だから、金銭的な問題を抱えるチームがいても同情はしない。みんな何を大騒ぎしているのか分からないね」
「スペインのチーム(HRT、昨年末で解散した)は、間違う可能性のあるあらゆる点で間違いを犯した。組織もお粗末で、クルマもだめだった」
「当然、いい仕事をすればより稼げる。それだけのことだ」
「過去3、40年の間に何度か、F1は金銭的な問題を抱えたことがある。以前と同じように、そのうちまた落ち着くだろう」とラウダは語っている。