NEXT...F1開催スケジュール

ライコネン、シミュレーターに「学ぶものはない」

2013年01月11日(金)7:03 am

近年はシミュレーターを活用してコースを修得するF1ドライバーもいるが2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネン(ロータス)は、シミュレーターでは「何も学べない」とコンピューター制御されたコックピットを切り捨てている。

古きよき時代に活躍した元F1ドライバーのジェームス・ハントへの憧れを持っているライコネンは、これまでもレーシングゲームのようなシミュレーターに批判的な意見を口にしてきた。近年のF1では、コストのかかる実車でのコース走行テストが制限され、クルマの開発にはシミュレーターテストや風洞実験が広く使われている。

今回、ライコネンの明確なシミュレーター批判発言を受けて、メディアではシミュレーター嫌いの理由を推察している。ミハエル・シューマッハのようにシミュレーター酔いをするのか、あるいは「アイスマン」と呼ばれるライコネンは閉所恐怖症なのだろうか。

ライコネンが所属するロータスはこのほど本拠地エンストンに新しいシミュレーターを導入したが、この最新設備をライコネンが使う日は遠そうだ。

シミュレーターに関してライコネンはスイスの『Speed Week(スピード・ウィーク)』にこう語っている。

「シミュレーターでは何も学べないと思っているだけだよ。シミュレーターで作業しなくても、僕は新しいサーキットの学習が早い方なんだよ」

ライコネンがサーキットの学習が早いと自負するのは決しておごりや自信過剰ではない。2012年に初開催されたオースティンでのF1アメリカGPがその証拠だ。金曜フリー走行で初めてそのレイアウトを走ったライコネンは、シミュレーターで何周もオースティンを走ってグランプリに挑んだチームメートのロメ・グロジャンのタイムを、いとも簡単に抜いてしまったのだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック