フェラーリのチーム代表、ステファノ・ドメニカリが11月30日(金)にスペインのマドリードで、『Marca(マルカ)』と『El Mundo(ムンド)』両紙の主催によるフォーラムへ参加し、最終戦F1ブラジルGP(11月25日決勝)後に巻き起こったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)に対する追い抜きに関する騒動について口を開いた。
ブラジルGP後に、さまざまなメディアが、ベッテルが本来追い抜きを禁止された区間でベルニュを追い抜いていたとみられる映像を取り上げたことで大きな波紋を呼んでいた。もしそれが違反行為だったと認定されれば、ベッテルの順位が下がり、2位でゴールしていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2012年F1チャンピオンとなるのではないかとの見方があったためだ。フェラーリはこの件に関し、F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の考えを確認するための書簡を提出していたが、FIAがベッテルの追い抜きを合法と認める回答を行っていた。
この件に関し、ドメニカリは次のように述べている。
「そのことがインターネット上で大きな騒ぎとなっていただけに、われわれがFIAに確認をする義務があると考えた」
「われわれとしてはタイトル獲得者(ベッテル)の名誉をおとしめようという意図はまったくなかった。だが、その件については明確に決着をつけておくことが正しいことだと考えたものだ。FIAはわれわれに回答を行い、われわれとしてもその内容を確認し、この件は落着したと考えている」