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佐藤琢磨「来年もインディカーで走ります」

2012年12月02日(日)22:48 pm

インディカー・シリーズに参戦している佐藤琢磨が毎年恒例となっているファンとの交流イベント「Takuma Club Meeting 2012- 10th Anniversary」を12月2日(日)に東京都内で開催した。

【写真ギャラリー】佐藤琢磨、ファンイベント「Takuma Club Meeting 2012- 10th Anniversary」

風邪をひいてしまい、昨夜から38度5分の熱がある琢磨だったが、終始笑顔を絶やすことはなかった。「これまで、たくさんのファンのみんなと関係者に支えられてここまでこられて感謝しています」とあいさつを行った。

2012年インディカー・シリーズの開幕戦から最終戦まで映像とともに琢磨が振り返った。伝統の一戦インディ500では、優勝まであと一歩だったが最終周でスピンしたことや、第4戦ブラジルのサンパウロで3位表彰台にあがったこと、第11戦エドモントンで日本人最高位タイとなる2位に入ったレースなど最終戦まで詳細に説明していた。

SUPER AGURI F1時代に琢磨のレース・エンジニアだったジェリー・フューズが今年アメリカに渡り、一緒に仕事をし、マシンセッティングなどでともに苦労したことも明かしている。

「目標としていた優勝は達成できなかったのはすごく悔しいです。でもトップを何度も走ってその中にはいろんな要素があって勝てませんでした。今年は優勝まであと少しでしたし、すごくいいシーズンだったと思います」と振り返った。

また、来年については、「来年もインディカーで走ります」と発表すると、会場からは割れんばかりの拍手が起きた。

「まずは開幕から着実にトップコンテンダーとして、表彰台の常連になること」が最初の目標だという。

インディカー・シリーズ終了後に、フォーミュラ・ニッポンやWEC(世界耐久選手権)にも参戦した琢磨は、「アメリカのシリーズにファンのみんなが足を運んでくれるのはすごくうれしいです。日本で走りたいという気持ちがすごく強かったです。シーズン前にフォーミュラ・ニッポンのスポット参戦が決まったときはかなりうれしかったです」と語った。

質問コーナーの最後に、今後もまだ現役を続けて欲しいというファンからの願いを聞いた琢磨は、「引退は決めているわけではないですし、線を引いていること(引退の年齢を決めていること)もありません。でも、選手としていつかは現役を退くときが来るわけです。今35歳ですし、トップフォーミュラでできるのは、そんなには長くはないと思っています。ですが、自分のモチベーションが続く限りトップカテゴリーでずっと走りたいと思っています。40、50歳になって乗っているのか分かりませんが、レースは好きですし、いつまでも乗っていたいですね」

「みんなが応援してくれて、10年たってもこれだけたくさんの人が集まってくれて、アメリカで走るよって言ったらアメリカまで来てくれるっていうみんなの応援があって成り立っていると思います。僕もみんなの応援に応えられるよう精一杯これからも走っていきたいと思っています」と今後についてコメントした。

10周年ということもあり、今年のプレゼントは通常よりも多く、F1のデビュー時代のものから、今年急きょ参戦したWECのものまでのサイングッズが30点以上用意された。

会場には、年末にチャリティー・オークションに出品されるインディ500の決勝で着用したヘルメットや、ジョーダン(F1デビューしたチーム)から今年までのレーシングスーツとヘルメット、さらにエドモントンで獲得した2位のトロフィーも展示された。また、琢磨のイベントは家族連れが多く、今年はキッズルームも用意されていた。

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