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ベッテルの追い抜きは正当。タイトル逆転なし

2012年11月29日(木)22:56 pm

F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は、フェラーリがFIAに対して2012年F1ドライバーズタイトルの結果についての書簡を提出したことを受け、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが獲得した2012年チャンピオンの座を奪う考えがないと回答したことが明らかとなった。

先週末に開催された今季のF1最終戦ブラジルGPにおいて、レース前の時点には13ポイント差でポイントランキングトップのベッテルを追いかけていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2位になったものの、ベッテルが6位に入賞したことにより、3ポイント差というきん差でベッテルのタイトル獲得が決定していた。

ところが、今週になって、追い抜きが禁止されていることを意味する黄色のランプが点滅している区間で、ベッテルがトロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュを追い抜いたと見えるビデオ映像がメディアに取り上げられた。レース後にそれがペナルティー対象であったと確認されれば、レースタイムに20秒の加算が行われるルールになっているため、もし、今回のベッテルの追い抜きが違反行為であったと判定された場合には、ベッテルの順位は8位に下がり、その結果として2位でゴールしたアロンソのほうがタイトルを獲得することになる可能性が出てくる。

フェラーリはこうした疑念について、FIAに対してその「確認」を求める文書を提出したが、『Telegraph(テレグラフ)』を含むいくつかのメディアは、FIAはそれに対してすでに木曜日(29日)に、「今回の件は不問とする」との回答を行ったと報じている。

さらに、F1レースの競技委員長であるFIAのチャーリー・ホワイティングも木曜日(29日)にドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、次のように語っている。

「最後に黄色のライトが点滅していたところから、次の緑のライトまでの間で緑の旗が振られていた(追い抜き禁止の解除を意味する)」

「ベッテルは旗に対応しており、全く問題はなかった」

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