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ライコネン「勝利を目指したい」

2012年11月23日(金)10:32 am

ロータスのキミ・ライコネンが、インテルラゴス・サーキットで行われるF1ブラジルGP(11月25日決勝/最終戦)に向けて意気込みを語った。

Q:あらためて(前戦)アメリカGPを振り返って、どんなレースでしたか?

ライコネン:まあまあだったけど、簡単なレースではなかったね。スタートがひどかったし、第2コーナーでフォース・インディアの1台と接触して、いくつか順位を落としてしまった。その後マシンの調子に問題はなく、何台か抜くことはできた。

ライコネン:たいへんだったのは、上空に雲がかかってきた時さ。路面が冷えて、タイヤが僕のいうことを聞かなくなっちゃったんだ。太陽が再び顔をのぞかせると、タイヤの調子は元に戻ったけどね。とにかく、何もかもタイヤ次第のレースだったよ。それで他車との差がついてしまった感じだ。サーキットは、バトルにもってこいだったね。追い越しできるところはいくつもあった。僕らにとって問題は、いかにしてタイヤの温度を維持するか、それに尽きたよ。

Q:ジェンソン・バトン(マクラーレン)とのバトルは見応えがありましたよ。

ライコネン:楽しいバトルだった。ああいうレースは大好きだね。空が曇った間に、ジェンソンに抜かれたのは残念だった。とにかくタイヤがうまく機能しなくてね。あんな状況じゃなければ、もっとよい戦いができたと思う。ジェンソンのタイヤは僕のより新しめだったけど、たぶん抜かれなかったんじゃないかな。まあ、そんな感じだよ。

ライコネン:先週末はタイヤに悩まされっぱなしだった。スタートこそソフト側(ミディアム)のタイヤで好タイムを出せたけど、レース半ばで履いたハード側(ハード)ではタイヤから熱が逃げてしまって、ようやく最後に少しばん回したという展開さ。

Q:インテルラゴスの思い出について。

ライコネン:2007年にF1世界選手権を獲得したあの1日は、僕のF1キャリアで最もすばらしいものだ。それは間違いない。だからインテルラゴスには、すごく思い入れがある。あそこで戦ったすべてのレースをひっくるめて、いい思い出ばかりだ。2003年から毎年完走して、表彰台には5回上っている。

ライコネン:2003年は、表彰式で優勝トロフィーを受け取ったんだけど、その後実は2位だったことが発覚したんだ(※)。ここには、誰にも奪えない僕だけの思い出が詰まっている。ということで、インテルラゴスは大好きなサーキットだよ。

※強雨による多重クラッシュのため71周のところ56周目に赤旗終了。当初は53周終了時点の順位で表彰式を行ったが、その後、54周で結果が確定。2位(ジャンカルロ・フィジケラ:旧ジョーダン)と1位(ライコネン:当時マクラーレン)が入れ替わった。

Q:インテルラゴスの攻略ポイントはどこにありますか?

ライコネン:まずは何の問題もなく3日間を過ごすことだね。それから予選で一列目をとること、そして、いかなるコンディションにも対応できるマシンのパッケージが必要だ。エンジンも重要な要素だよ。パワーがないと上り坂で苦労する。思うに、カギとなるのはやはりダウンフォースだ。そして安定したブレーキングを約束してくれるマシンだね。1周を組み立てるうえで大事なのは最終コーナーだ。坂を勢いよく上りながらメインストレートに至るのでね。

Q:このサーキットを採点するとしたら?

ライコネン:昔ながらのサーキットは好きだよ。さすがにスパ(フランコルシャン/ベルギーGP)や鈴鹿(日本GP)とは比べられないけど、挑戦しがいがあることは間違いない。普段とは逆に反時計回りのサーキットであるのもミソかな。観客がかもし出す雰囲気もすばらしい。天気がコロコロと変わりやすくて、レース展開が読めないところもあるしね。

Q:今季復帰して20戦目のレースとなりますが、ここまでリタイアがありません。

ライコネン:やはりレースが好きである以上、長くコースにとどまっていたいよね。戦いを途中であきらめるレースなんて、誰もしたくない。今季これまでの結果は、チームが安定したマシンを作った証しだ。そして僕はそれを乗りこなしている。

ライコネン:今年最後の一戦だから、レースの充足感を得られるチャンスは、これでしばらくやってこない訳だ。ヘルメットを装着してレースに出ていく、そんなひとときがレースドライバーにとってはだいご味なんだよ。マシンに乗り込む以上、僕は勝利を目指したい。それはいつだって変わりないんだ。ブラジルでは、ぜひ好結果をチームと祝いたい。最高の気分で冬に突入し、来る次のシーズンに備えたいね。

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