2012年F1選手権は、このままいけば世間の予想どおり最終戦ブラジルGP(25日決勝)まで決着がもつれこむ。タイトル争いをリードしているのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だが、そのチームメートであるマーク・ウェバーは、必ずしも僚友の勝利を確信していない。
最速のマシンに乗って、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を10点リードしているベッテルは、今季残り2戦の時点でF1ドライバーズ選手権3連覇が濃厚とみられている。
しかしウェバーは、もしブラジルGPの舞台インテルラゴスが悪天候に見舞われたらベッテルは十分警戒すべしと、今週オーストリア『Servus TV(セアブスTV)』へ、次のように話している。
「セバスチャンはサンパウロで、てるてる坊主を吊るさないとね」
「もちろん雨でも速いドライバーだけど、フェルナンドはかなり手強いよ」
「雨が降らない保証は何もないからさ」
もうひとつ勝敗の分かれ目になりそうなのは、タイトル決定戦につき物の劇的な展開。それにインテルラゴスは大荒れのレースになりがちだ。
「インテルラゴスは、いつもハラハラドキドキだよ」
2012年F1最終戦も「むちゃくちゃ劇的な」要素がいっぱいと予想するウェバーであった。