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フェラーリ、政治的な緊張関係に関与しない

フェラーリは今週末開催されているインドGPに、イタリア海軍の旗をペイントしたノーズを用意してきたが、国際的な政治問題に関与するつもりはないと強調した。

フェラーリは今週末イタリア海軍の旗を付けたのは、イタリア海兵隊員が関与した事件で「インドとイタリアの両当局が早期に解決法を見つけることを希望して」であると声明を発表した。

報道によると、そのイタリア海兵隊員はインド人の漁師を海賊と誤認して発砲し、射殺。そして現在殺人の容疑でインド当局に身柄を確保されている。

これまでのところ、ローマはイタリア国内での起訴を行うべく、その海兵隊員たちの身柄を渡すよう詰め寄っているが、インドの地方政府はそれを拒否している。

インド側の今回の事件の扱いに、イタリアは「強い不快感」を表明し、インドの首都ニューデリーから大使を本国に帰国させた。

イタリア外務大臣のジュリオ・テルツィはフェラーリからの支援を歓迎し、『La Gazzetta dello Sport（ガゼッタ・デロ・スポルト）』に対し「これによってわれわれ海軍は国全体からの支援を受けているということを証明した」とコメントを発している。

しかし、フェラーリのそのような動きは議論を呼ぶことにもなる。特にF1の統括団体であるFIA（国際自動車連盟）がF1において「人種的、政治的、あるいは宗教的差別」を禁じているからだ。

あるフェラーリの報道担当者は『Indian Express（インディアン・エクスプレス）』紙に「明らかにしておかなければならないことは、われわれはどちらの側についても何も言いたくないということだ」

「われわれはインド当局に最大限の敬意を払っている。ただ単に、一刻も早く解決策が見付かることを望んでいるだけだ」と心境を明かしている。