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フェラーリ、F1インドGPで改良も効果は?

2012年10月25日(木)12:59 pm

フェラーリのテストドライバーであるマルク・ジェネが、今週末開催されるF1インドGP(28日決勝)に向け、フェラーリがいくつかの改良パーツを装着することを明らかにしている。

2週間前の韓国GPにおいて、現在絶好調のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が3戦連続での優勝を飾り、それまでずっとタイトル争いのトップに立っていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はついにその座から引きずり下ろされてしまった。だが、今年は風洞テストの成果がいまひとつ上がっていないという現実はあるものの、フェラーリは巻き返しをはかろうと決意を新たにしているようだ。

テストドライバーのジェネは『EFE通信』に対し、次戦インドGPに向け、フェラーリがかなりの改良パーツを用意していることを認めた。だがジェネは、残り4戦の段階でフェラーリが持ち込む新パーツが決して「画期的」なものではないとしながらも、次のように続けている。

「でも、この新パーツが効果を生んでくれることを本当に期待しているよ」

「これからはレースの数は減っていくだけだし、たとえわずか1ポイントでも2番手のチームよりも上でシーズンを終えるために、やれることはなんでもやっているよ」

スペインの『Marca(マルカ)』紙が伝えるところによれば、今回フェラーリのクルマには、エキゾースト(排気)周りや、ウイングとディフューザーのエリアに改良が施されており、これによって1周あたり「コンマ2秒から4秒」の改善が期待されるという。

フェラーリのチーフデザイナーであるニコラス・トンバジスは、フェラーリがそれらの改良パーツについて、最近のレース前に風洞テストのみを行っていたものの、その結果が「不愉快な驚き」に終わっていたことを受け、今回は直線コースでのテストを先週行ったことを認め、次のように述べている。

「何が問題だったのかを正しく理解するために、これらの改良部品の制御テストを行ったよ。そしてこうした問題を解決することができるであろう、いくつかの非常に興味深い結果を得ることができた」

だが、過去3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーのニキ・ラウダは、レッドブルもインドGPに向けていくつかの改良パーツを持ち込んでいることを耳にしているだけに、フェラーリにとってはすでに時遅しではないかと考えているようだ。ラウダはドイツの放送局『RTL』へ次のように語った。

「もし、それら(レッドブルの改良パーツ)がうまく機能することになれば、アロンソにとってはかなり厳しくなるだろうね」

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