ドライバーズランキングではフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を退け首位に立ち、最速のマシンでここ数戦圧倒的な強さを見せつけているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)であるが、F1チャンピオンが確実となったわけではない。
こう警告するのは、過去3度のF1チャンピオンに輝いたニキ・ラウダだ。
オーストリア紙『Osterreich(エスターライヒ)』に対して、ラウダは次のように語った。
「現状では、すべてがベッテルの思うがままになっている。しかし王座獲得を祝うには時期尚早だろう」
「少し前までアロンソのタイトルは確実なものだと思われていたが、彼は2度リタイアに追い込まれた。物事が一瞬にして変わってしまうことの良い例だ」
「だからベッテルは慎重になる必要があるね」
またロータスのロメ・グロジャンも、チャンピオン候補にベッテルの名を挙げている。
フランスのメディア『RMC』に対して「今シーズンの本命はフェルナンド・アロンソだと言い続けてきた」と前置きした上で、グロジャンは次のように続けた。
「しかしセバスチャン・ベッテルが頭一つ抜け出した今、その考えは改めないとね」
「レースにおいて、彼ら(レッドブル)はほとんど敵なしだ。速すぎるよ」
「シーズン終了までに彼らを打ち負かすのは難しいだろうね」