レッドブルのドライバー育成責任者、ヘルムート・マルコ博士は韓国GPの予選Q3終了間際にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が意図的にセバスチャン・ベッテル(レッド・ブル)のタイム計測を妨害したと考えている。
ベッテルは結果的にチームメートのマーク・ウェバーに続く2番手につけたのだが、Q3最終ラップはマッサに追いついてしまったことでタイムが伸びなかったのは確かだ。しかし、ベッテルはまずレースエンジニアに文句を付けた。
「なんでマッサのことを言ってくれなかったんだよ!」とレースエンジニアのロッキーに無線で叫んでいる。
しかし、予選後に記者には、「このようなことはよくあること。フェリペ(マッサ)の責任ではないよ。強いていうなら僕のミスだよ」と語っていた。
マルコは、マッサがフェラーリのチームメートでベッテルとタイトル争いをしているフェルナンド・アロンソを助けるために作戦として行った行為だ、などと指摘している。
「マッサは新しいタイヤを履いて良いペースでベッテルの前を走っていたのに急にタイムアタックをやめたんだ」とオーストリアのテレビ局『ORF』に語っている。
ベッテルは今回の予選での出来事を忘れて、次へ進みたがっている。
「こういう議論は好きじゃないんだ。最近ちょっと多いよね」と語った。