ロータスのロメ・グロジャンは、ライバルたちからのプレッシャーを一身に負い、韓国GPの第1コーナーを無事故で通過することを誓っていた。
今季1周目での事故が多いグロジャンは、第13戦イタリアGPでの出走停止の後、またも第15戦日本GPで事故を起こして自身のF1キャリアを危うくしている。
イタリアGP出走停止明けの第14戦シンガポールGPで、「他のドライバーたちがスタートでプレッシャーをかけてきた」とロータス代表のエリック・ブーリエが日本GP決勝での事故後に明かしていた。
グロジャンは韓国GPでも同様の扱いを予想しており、「他のドライバーたちは、僕が微妙な状況にいるってことを利用してくるだろうね」と語っている。
スペイン紙『El Confidencial(コンフィデンシアル)』は、韓国ではグロジャンが“ピラニアの中のマス”のような状態になるだろうと予想していた。
グロジャンをトップドライバーに育て上げたいロータスにとっても、1周目でレースを終えることがこれだけ多くなると、いつまでもグロジャンを擁護し続けるわけにもいかないようだ。
ロータスのオーナー、ジェラルド・ロペスは「グロジャンは自分の問題を知っており、よく理解している」と『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』に語っている。
「今後あのような事故を避けられるかどうかは、グロジャン次第だが、私は避けられるようになることを期待している」
「ロメ(グロジャン)は才能あるドライバーだからね。うまくできるようになるよ」
韓国GP決勝スタート直後に、グロジャンは他車に接触することはなく、7位に終わっている。
ロータスは、来季のドライバーラインアップを発表していない。それについてブーリエは「シーズンの終わりに話そう」と韓国GPで明かした。