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WEC第7戦富士、日本人ドライバーの金曜記者会見

2012年10月12日(金)20:28 pm

世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間耐久レースの初日となる12日(金)、午前中に行われたフリー走行1回目終了後、日本人選手のみ出席する記者会見が行われた。

【写真ギャラリー】WEC第7戦富士、日本人ドライバーの金曜記者会見(12.10.12)

まず、トヨタから参戦している中嶋一貴が、英語での受答えを終え、通訳が日本語で話そうとしたところ、佐藤琢磨がいたずらっぽく「自分で日本語喋ればいいんじゃない?」と茶化すと集まったメディアを笑わせ、張りつめた空気が一気に和やかになった。

急に振られた中嶋は英語で何を話したかを思い出しながらやや混乱し、日本語で答える中嶋の姿を、琢磨が笑顔で見つめるという中で会見が進んだ。

中嶋は「トヨタの東富士研究所なども近くにあり、ホームレースを楽しみにしています」と続け、こう加えた。

「トヨタが初優勝したブラジルに自分がいられなかったのは残念ですが、とてもうれしいことです。今回は、特にプレッシャーはなく、モチベーション高く挑みたいと思います」

続いてOAKレーシングから参戦している琢磨への質問に移り、「インディが終わった後に、友人であるセバスチャン・フィリップから話しをいただき、急きょ参戦が決定しました」と琢磨は英語での質問に英語で答えた後、インタビュアーに「では日本語で」と振られると、中嶋には自分で日本語で答えるよう促していた琢磨だが「覚えてないので通訳さんお願いします(笑)」と英語で返すと場内は大爆笑した。

「今回、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)がエンジンを提供しており、僕自身はインディで普段からコミュニケーションを取っています。チームとホンダの間に入ってコミュニケーションを取っており、今のところ順調に進んでいます」

将来のル・マン24時間に参戦する可能性について聞かれた琢磨は「インディ500と日程が重なっているので難しいですが、将来は耐久レースの最高峰であるル・マン24時間に出てみたい」と答えた。

中野信治選手へは、インタビュアーから「富士を知っているということで有利な点はありますか?」と質問されると、「実は富士は初めて走るんです(笑)。ですからヨーロッパのドライバーと条件は同じです。走るのはル・マン24時間以来だが、また耐久シリーズに戻れてうれしいです。スポンサーや協力者にも感謝したい」と語った。

日本人唯一のWECフル参戦ドライバー、女性ドライバーとして質問を受けた井原慶子は「ローラからのパーツが届かないなど問題がありますが、今日は今年一番良かったです」とフリー走行1回目について語り、次のように続けた。

「元F1ドライバーたちと一緒のレースを戦うことになりました。レースを初めて見た時に自分で走ってみたいと思い、隣にいる中野信治選手にトレーニングのやり方を教わったり、イギリスF3で活躍していた佐藤琢磨選手を見て、私もイギリスで走りたいと思ってイギリスへ行きました。そして今、その選手たちと同じ場所に居られることがとてもうれしいです」と多くの夢を次々にかなえ、国際舞台へステップアップしてきた現状を喜んだ。

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