F1第16戦韓国GPフリー走行2回目、詳細レポート
2012年F1第16戦韓国GPが10月12日（金）、韓国インターナショナル・サーキット（1周／5.615km）で開幕。現地時間14時（時差なし）から90分間、フリー走行2回目が行われ、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）がトップになった。
セッション開始時の天候は晴れ。気温21℃。路面温度は29℃。韓国GPでのタイヤセットはプライムがハード側のソフトタイヤ、オプションがソフト側のスーパーソフトの組み合わせとなる。セッション開始と同時にまずは各車ともにイエローのラインが施されたソフトタイヤを装着してコースインしてゆく。今日2回目のセッションとはなるものの、コースにはまだラバーも乗っておらず、全体的にグリップが不足しているようだ。コーナーでスライドしたり、曲がりきれずにコースからはみ出して土煙を上げるクルマが少なくない。
開始から約15分の段階でビタリー・ペトロフ（ケーターハム）を除く全車が最初のタイム計測を終えており、この時点では1分39秒794を記録したセバスチャン・ベッテル（レッドブル）がトップ。2番手にミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）、3番手にマーク・ウェバー（レッドブル）がつけている。ペトロフのクルマにはどうやらトラブルが発生しているようで、ペトロフはいったんクルマから降りて様子を見ている状況だ。
開始約20分、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）、ジェンソン・バトン（マクラーレン）、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）、フェリペ・マッサ（フェラーリ）らが次々にトップタイムを塗り替えてゆく。ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）がほかのドライバーに先駆けて赤いラインが入ったスーパーソフトタイヤを装着してコースに出てゆき、ソフトタイヤで出していたタイムを2秒近く更新している。
開始約30分を経過した時点で、トップは1分39秒404でウェバー。以下マッサ、アロンソと続いている。小林可夢偉（ザウバー）はこの時点で合計7周と、ほかのドライバーの半分ほどしか走行しておらず、タイムは1分41秒744で順位も18番手となっている。一方、ここでペトロフがスーパーソフトタイヤを装着してコースに入ってゆく。
セッション開始40分に近づくころ、ここまで1分40秒745で11番手につけていたセルジオ・ペレス（ザウバー）がスーパーソフトに履き替えてタイムアタックに出てゆく。だが、クルマに何らかのトラブルが発生してしまい、そのまま第11コーナー付近のコース上に車を止めてしまう。
セッションも後半に差し掛かるころになると上位チームも次々にスーパーソフトに履き替えてコースに入ってゆく。ベッテルが1分38秒832を記録してトップに。可夢偉もスーパーソフトでなんとか12番手まで順位を上げてきた。昨年もここ韓国ではあまり力強さを示せなかったザウバーだが、今年も初日のフリー走行の段階ではやや苦戦を強いられているようだ。
開始約60分、アロンソが1分39秒160を記録して3番手に上がってきた。前戦日本GPでリタイアし、ベッテルに一気に4ポイント差まで詰め寄られたアロンソとしては、まずは少しでも上位からレースをスタートしたいところだろう。
開始約70分、各チームともロングラン（決勝を想定し、一度に多くの周回を行うこと）プログラムを行っているようで、上位のタイムにはほとんど変動が見られない。
残り時間が15分ほどとなったところで、ペレスのクルマがガレージに戻ってきた。すぐさまヘルメットをかぶり、コックピットにおさまるペレス。たとえわずかでも周回を重ねておきたいという気持ちが伝わってくる。だが、その後ペレスは再びクルマを離れる。やはりそう簡単に修理ができる状態ではなさそうだ。
セッションも残りあと10分。上位チームはいずれもスーパーソフトとソフトを交互に履き替えながら、比較的多めに燃料を積んだ状態でのデータ集めに集中しているようだ。可夢偉も残り5分ほどの時点でソフトタイヤに履き替え、最後の周回へと出てゆく。
このまま淡々と進んだフリー走行2回目が終了。結局、トップはベッテルで変わらず、2番手には約100分の3秒差で同じくレッドブルのマーク・ウェバーがつけている。以下、アロン、バトン、ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）というトップ5となった。小林可夢偉は1分40秒445で14番手。途中でトラブルが発生したチームメートのセルジオ・ペレスは1分40秒745で15番手となっている。
・【結果】F1第16戦韓国GPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
・F1第16戦韓国GPフリー走行2回目の結果
