NEXT...F1開催スケジュール

佐藤琢磨、F1日本GP3位の可夢偉を祝福

2012年10月11日(木)20:30 pm

これまでF1で戦ってきた佐藤琢磨。小林可夢偉(ザウバー)が3位表彰台に立ったF1日本GPについて語った。

Q: 先週、鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPは見ましたか?

佐藤琢磨(以下、琢磨):見られませんでした。ちょうど移動中でした。結果は知っていますよ。素晴らしいと思います。自分もやっぱり長くF1に挑戦してきて、日本GPというのは、毎年は特別な一戦として楽しみにしていました。もちろんプレッシャーも大きいですが、いつも楽しかったです。応援もたくさんもらえますしね。そんな中で、自分は達成できなかった表彰台、3位フィニッシュという結果を出した可夢偉に対しておめでとうといいたいです。いいレースだったと思いますよ。

Q: F1アメリカGPで表彰台に立ちましたが、やはり日本GPで表彰台に立つというのは違いがあるようですね。

琢磨:想像できないのですが、日本GPで表彰台に立つっていうのは、すごいだろうなって思います。亜久里さんが3位表彰台に立ったとき、鈴鹿にいたからよく覚えています。あのときの盛り上がり方や熱狂ぶりはすごかったです。今年、可夢偉が再び達成したっていうのは、すばらしいと思います。

Q: 琢磨選手がジョーダンで日本GPを走った2002年もすごかったと思いますが。

琢磨:僕は表彰台にはのれなかったですけども、2002年の鈴鹿っていうのは、今でも忘れられないです。自分の中でもベストレースのひとつです。あの日、僕らの力からいって、5位というのはすごく価値のあるものでした。最後の5周、3周、ずっと毎回僕が通るたびに、すごい旗がゆらめいて、スタンドのお客様も立って、フラッシュもたかれて、ずっと応援してもらったあのレースは、忘れられないですね。ゴールしたあと、まるで勝ったかのような盛り上がりでした。

Q: 今年の日本GPは内容もりだくさんでした。

琢磨:日本のファンにとってみれば、本当に内容盛りだくさんな週末だったと思います。チャンピオンシップでは、ポイント差がさらに縮まりました。もちろん、可夢偉の活躍だけではなく、シューマッハの引退もあり、ライコネンの復活もあり、本当に見どころいっぱいだったと思います。ちょっと、アロンソが最初のコーナーで、レースを終えてしまったっていうのは、みんな残念だったと思いますが、それ以外はすごくいいレースだったと思いますね。

Q: 鈴鹿でシューマッハが引退を表明しました。

琢磨:F1に復帰するっていったときは、すごいびっくりしました。ただ、シューマッハが築いた伝説的なフェラーリ時代、あの記録を持ちながら、彼自身がF1に入るきっかけを作ってくれたメルセデスに対して、お礼プラスメルセデスともう一度F1の頂点を目指すんだっていう彼の意気込みはものすごく尊敬に値すると思います。この3年間みてきて、思い通りにいかなかった部分が多かったと思いますが、ただ、シューマッハが走っているというはモータースポーツの世界では特別なことだと思います。今季でF1から引退ですよね。一幕終わった感じがします。彼とは、し烈な戦いをした感じはないですけれど、フロントローを分かち合ったりとか、表彰台をかけてレースをしたりとか、思い出はたくさんあります。本当はもうちょっと活躍して、勝ちたかったと思いますね。僕らもそういうシューマッハを見たかったですね。

琢磨:僕はそういう意味では、いろんなカテゴリーに出て、ドライバーとしていろんな経験をしているけれども、いつかは引退がきます。自分が一緒に戦ってきたドライバーの引退をみると、“そうか…もうそのときがきたか”って思います。でも、僕はまだまだやっていきたいと思っています。

琢磨:WECシリーズを見ても、元F1ドライバーや世界で戦ってがんばってきた人たちが現役でやっています。ル・マンシリーズっていうのは、もともともちろん勢いのある若手がやっていくシーンと、ものすごい経験を積んだ往年のいぶし銀の走りをするドライバーたちがいっぱいいます。ドライバーだけじゃなくて、エンジニア関係もF1時代の仲間がいっぱいいますし、すごく楽しそうなカテゴリーだなって思います。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック