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佐藤琢磨「インディカーでトップを目指す自信がついた」

2012年10月11日(木)20:33 pm

インディカー・シリーズ3年目はチームを移り、優勝まであと一歩というレースをした佐藤琢磨。今季を振り返っている。

Q: 今年は優勝まであと一歩のところまでというレースがありました。

佐藤琢磨(以下、琢磨):くやしさもたくさんある一方で、すごくいいシーズンだったと思います。自分として掲げた目標である優勝ができなかったのは残念ですけれど、非常にそれに近い戦いとチャレンジを繰り返して、何度もレースをリードして、本当あと一歩っていうところまでこられたのは、ある意味達成感もあります。今年は新しいチームに移って環境も、パッケージも一変した中で、チームとともにあそこまで前進できたというのは、自分の中でもすごく大きな意味を持って、いいシーズンだったと思っています。

Q: 新しいチームに移ると、コミュニケーションだったりとか、やり方がで大変だと思いますが、去年よりも良い結果を出しています。

琢磨:もちろん、レイホール・レターマン・ ラニガン・レーシングは歴史があるチームです。インディカーに関しては、フル参戦していたのはちょっと前の話です。正直言って核になるエンジニアが数名残っていますけれども、ほとんどが新しい人間で構成されたニューグループなんです。特に今年はエンジンもシャシーも大きく変わって、誰がどこを担当するのか分からない状態で、シーズンが開幕しました。新チームなりの反省点とか、あとこここうだったらなっていうのはたくさんあったですが、チームとして通らなければならない試練な部分でした。その一方で、非常に胸のつくようなパフォーマンスもみせられたっていうのは良かったと思います。コミュニケーションっていうのは、インディカー・シリーズの最初2年は、ジミー・バッサーのKVレーシングで走って、すごくいろんなことを学びました。それをもって3年目だったので、自分もやりやすかったですし、いい環境だったと思います。

Q: インディカー・シリーズ自体、オーバル、ロードとコースがいろいろありますが、慣れましたか?

琢磨:慣れたというか、年間を通してスケジュールなど、どのようにしてやっていくのかいう流れは分かってきました。すごいバラエティーに飛んでいて、インディカー・シリーズってオーバルがすごくイメージとして大きいのですが、今は半分以上が市街地コースやロードコースで、オーバルが一番少なくなってきています。オーバルってひとくちにいっても、インディアナポリス、フォンタナなどのスーパースピードウェイみたいな大きなものもあれば、1マイルにも満たないショートオーバルもあり、ショートオーバルの中でもすごいバンク角のきついアイオワとバンクのないフラットなミルウォーキーは全然キャラクターが違います。レースそのものも変わるので、同じシリーズなのですが、いくつかのシリーズに出ているような感覚があります。あっという間にシーズンが終わってしまう感じです。今年は、スケジュールもつまっていましたしね、5週連続レースとかもありましたからね。さすがに、すごくかったですね。

琢磨:来年はいくつかダブルヘッダーとかも入って、19戦に拡大されます。相変わらず忙しいカレンダーになりそうです。インディカー・シリーズのレースは楽しいですね。特にオーバルでは、最後まで誰が勝つのか分からないですし、勝利に向けてチャレンジするのはすばらしいことだと思います。だから、すごいコンペティティブですし、インディカーでトップを目指してやれるっていう自信もついて、うまくいいかたちで来年につなげたいと思っています。

Q: 勝利まであと一歩ですね。

琢磨:そうです。インディ500は勝ったと思ったんだけど…。悔しいですね。

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