ザウバーのチームCEOであるモニシャ・カルテンボーンが、先週末のF1日本GPで女性レーシングドライバーの井原慶子を招待。日本GPで自身初の表彰台を獲得した小林可夢偉(ザウバー)に続き、井原も表彰台を目指して戦うと語った。
カルテンボーンは、F1チームを率いている唯一の女性。一方の井原は、WECで活躍する唯一の女性ドライバーだ。また統括団体FIA(国際自動車連盟)のWomen in motorsport議会で、先日に井原が日本政府から表彰されたこともあり、カルテンボーンがF1日本GPへ井原を招待。可夢偉が母国で表彰台へのぼる姿を見た井原は、今週末に富士スピードウェイで行われるWEC富士戦で自身も表彰台を目指すとして、次のように語った。
「女性のF1ザウバーチームCEOとして活躍するモニシャさんから突然ご招待いただいたことに感激しています。またFIA・Women in motorsport議会に提出した意見書を評価していただき驚くとともに感謝しております。女性が男性社会である
モータースポーツの世界で活躍するには、まだまだ高いハードルがたくさんありますが、男女一緒に競技できる唯一のスポーツとして私も環境改善に微力ながら貢献できればと思います」
「また、 モニシャさんのチームで走る可夢偉選手が3位表彰台にのぼり、本当に素晴らしい時間をすごさせていただきました。今週末私が参戦するWEC世界耐久選手権・富士ラウンドでは、私も表彰台を目指します。どうぞ応援よろしくお願いします」
WECには、トヨタ・レーシングから中嶋一貴が参戦。また、富士戦ではOAKレーシングから佐藤琢磨が、ADRデルタから中野信治がスポット参戦するため、合計4人の日本人ドライバーが戦うことになる。
10日(水)には公式走行に先だってテスト走行が行われ、12日(金)10時50分からの公式練習走行でWEC第7戦富士6時間が開幕。予選は13日(土)の13時30分から、決勝は14日(日)の11時から行われる。
先日、井原はガルフレーシングともに「Gulf Racing & 井原慶子 サポーターズクラブ」を発足している。
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