NEXT...F1開催スケジュール

FIA、2013年からステップノーズを覆い隠すことを許可

2012年09月29日(土)12:15 pm

2013年シーズン、各チームはファンや関係者から醜いと酷評された“ステップノーズ(段差ノーズ)”を覆い隠すことが可能になるという話が浮かび上がってきた。

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の 技術責任者チャーリー・ホワイティングは、FIAは「ファンが今年のクルマの見た目に対して不満を抱いていることを認識している」というコメントを、7月に発している。

2012年のルールは、クルマがクラッシュした際にノーズがドライバーの頭部を直撃することを未然に防ぐため、ノーズの高さに制限を設けた。すると、各チームが従来のパフォーマンスが損なわれないようにそのルールを解釈するよう試みた。その結果が、ノーズの付け根の部分であるモノコックと、ノーズそのものの間に段差が付いたデザインとなり、これをほとんどのチームが採用している。

そして、各チームが「構造的に関連性を持たない」カバーを用いて、その段差を覆い隠すためのルール規定について話し合っていたという報道が7月にもあった。

そのルール規定に向けてのアプローチは、今となっては2013年の技術規定の中にも盛り込まれていると、F1公式のウェブサイトで伝えられている。

「そのカバーは、空力効果、あるいは衝突時の危険回避のための機能に影響を持たない」と報道されている。

そして、その規則ではステップノーズを覆い隠すカバーを「任意のものであると同時に、単一の部品であり、構造的な影響をもたない、規定に則ったカバー」と記している。

また、2013年のルールでは“ダブルDRS”と呼ばれている技術も禁止されることになる。昨年から一時的に直線での最高速を上げ、追い抜きをしやすくするためにDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)が導入されたが、このDRSを作動させた際に空気の取り入れ口が現れ、そこから取り入れた空気をフロントウイングへ流すことでフロントウイングの抗力を減らして、さらに最高速を高めるようにしたものが、ダブルDRSにあたる。DRSを作動させると自動的に空気の取り入れ口が現れるため、ルール違反ではないと判断されており、メルセデスAMGが最初に開発した技術だ。

しかし、ロータスが最近開発に取り組んでいる新しい解釈のダブルDRSは、そのルール規定には抵触しないようだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック