ベルギーGP決勝スタート時の事故の一件で、多重クラッシュ発生の張本人であるロメ・グロジャン(ロータス)が、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に謝罪していたことが明らかとなった。
このクラッシュの際、宙に舞ったグロジャンのクルマは空中からアロンソのクルマに突っ込んでゆき、あわやというところでコックピット上にむき出し状態のアロンソの頭や手を直撃するところだった。
グロジャンはこの事故の原因を作ったとして1戦の出場停止処分を受けた。これは、今シーズンこれまでにもレース開始早々にこうした事故を起こしたことが少なくなかったということもあり、厳しい措置がとられたものだと報じられている。
ポイントランキング1位であることに変わりはないものの、今回の事故によるリタイアでノーポイントに終わり、その差を大きく縮められてしまうこととなったアロンソだが、スペインの『EFE通信』に「彼(グロジャン)はSMS(ショート・メール・サービス)を使って謝ってきたよ」と明かし、次のように続けた。
「僕は彼に、大丈夫だよ。またシンガポールで会おうって伝えた」
グロジャンが所属するロータスのチーム代表エリック・ブーリエは、『RMC Sport(RMCスポール)』に対しグロジャンはやはりその事故に巻き込まれたルイス・ハミルトン(マクラーレン)やセルジオ・ペレス(ザウバー)らとも話をしたことを明らかにし、次のように語っている。
「彼らは話をしたよ。その内容はとても前向きで心のこもったものだった」
「もはや彼らの間に敵対心のようなものはないよ」