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ペトロフ「スパはすべてを兼ね備えたサーキット」

2012年08月31日(金)11:29 am

ケーターハムのビタリー・ペトロフが、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるベルギーGP(9月2日決勝)に向けて意気込みを語った。

ビタリー・ペトロフ
「いい夏休みだったけど、早くレースに戻りたくてしょうがなかった。スパ・フランコルシャンは最高のサーキットだから、レースを再開するのに完ぺきな場所だね」

「ベルギーを訪れるのはいつもこの上ない喜びだよ。スパは僕たちドライバーにシーズンの中で最高のチャレンジを与えてくれる。F1のクルマであそこを全開で走れるのは、とても特別な気持ちになる。だって、スパはすべてを兼ね備えたサーキットなんだ。超高速コーナーのブランシモンでは、ダウンフォースがクルマを路面に押しつけているのを感じることができるし、オー・ルージュに代表される大きな高低差もあると同時に、コーナーも積極的に攻めなければいけないから、クルマのセットアップが本当に難しい。それになんといってもスパには素晴らしい歴史がある」

「スパには過去の名勝負や、改修される前のコースが長かったころの様子など、語り継がれているものが数多くある。残念ながら今の僕たちはそれらを実際に体験することはできないけど、いかに特別な場所なのか感じとることはできる。週末を通じてとても素晴らしい雰囲気で、木曜日から日曜日までカナダや日本、そしてイギリスなどからやってくる大勢のファンでサーキットはあふれている。間違いなくスパはファンが心から楽しんでいるグランプリだと思う」

「ファンにとって、クルマが坂を駆け下りてオー・ルージュへ差しかかるのを目の当たりにするのは格別だと思う。F1カレンダーの中でもスパは、クルマが限界までスピードを出して走る姿を見られる数少ないレースだからね。スパのレースの醍醐味(だいごみ)でもある」

「週末を通じて話題の中心となるのが天気だね。毎年同じだから、みんな覚悟はできているけど、コース上におもしろい"小気候"っていうのがあるんだ。これは例えばスタート地点がドライでも、ターン14では雨だったり、場所によってコンディションが違うスパ独特のものだよ。だから一瞬たりとも気が抜けないし、エンジニアやメカニックもレース期間中は急変する天気の移り変わりにしっかり備えなければいけない」

「僕個人的にはウエットのレースが好きだね。クルマをコントロールする能力やドライビング技術を大いに問われるし、ましてやスパのような場所ではなおさら大変。雨が降ると、水しぶきが空中に漂っているみたいで、視界がとても悪くなる。でも、どのドライバーにとっても条件は同じだから、上位陣がほんの少しでもミスをしてくれたら、僕たちに何かできるチャンスが巡ってくるかもしれないのさ」

「スパに向けて、チーム全体がとてもいい雰囲気になっている。夏休み中に行われたファクトリーの移転も無事に完了したし、この本拠地移転は、後半戦を戦う上で僕たちに有利に働くと思う。まだ掲げた目標を達成できていないかもしれないけど、着実に近づいている。(新本拠地のある)リーフィールドの準備も整って動き出しているし、前を行くライバルたちとの差を縮める準備は整ったよ」

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