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MotoGP第9戦決勝、ホルヘ・ロレンソが今季5勝目

2012年07月16日(月)23:09 pm

快晴に恵まれた日曜日の決勝レースは、J・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)が序盤から素晴らしい走りを披露して独走状態に持ち込み、今季5勝目を挙げた。2位は、ポールポジションスタートのD・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)。また、A・ドヴィツィオーゾ(モンスター・ヤマハ Tech3)が3戦連続の3位表彰台を獲得した。

フロントロー2番グリッドスタートのロレンソは、オープニングラップの1コーナー立ち上がりでペドロサからトップを奪うと、あとは着々と距離を築いてゆき、最後は5秒以上の差を開いてトップでチェッカーを受けた。一時は3番手に落ちたペドロサは、4周目にドヴィツィオーゾをパスして2番手に浮上。10周目には1分47秒705というラップレコードも樹立してロレンソに迫ろうとしたものの、圧倒的なペースで走行を続けるロレンソのペースに追いつくことはできなかった。CRT勢最上位は12位フィッシュのR・デ・プニエ(パワーエレクトロニクス・アスパル)だった。

今日の天候は、金曜と土曜の流れをそのまま受けて良好な状態で推移し、決勝レースの路面温度は昨日の予選時とほぼ同様だった。タイヤ選択に関しては、全20選手のうち14名がリア用に硬め選択肢のハードコンパウンドを装着。そのうち、耐熱構造のタイヤを選択したのは1名だった。フロントタイヤについては、全員が硬め選択肢のハードコンパウンドでレースに臨んだ。

シーズン全体の半分となる9レースを終えて、ロレンソは今回の勝利によりペドロサとのポイント差を19点に広げた。ランキング3位はC・ストーナー(レプソル・ホンダ・チーム)でロレンソとは37点差、ペドロサからは18点差となっている。

山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー
「ここムジェロサーキットで素晴らしい走りを披露してシーズン5勝目を達成したホルヘと、ヤマハ・ファクトリー・レーシングの皆様にお祝いを申し上げます。ホルヘのレースペースは、昨年の総レースタイムより13秒も速い驚異的な内容でした。さらに、3番手から7番手の選手たちの激しいバトルにも手に汗を握りました。今回のレースウィークでは、リアタイヤの標準/耐熱両構造の評価にセッション時間を割いて協力をしてくれた選手とチームの皆様に、心からの御礼を申し上げたいと思います。選手1名あたり4本の耐熱構造タイヤを追加したことに関しては、我々のエンジニアたちも懸命に努力をした結果、大きな混乱もなく各チームに供給することができました。
 次戦はラグナセカサーキットでU.S.GPが行われますが、その前に、明日ここムジェロサーキットで事後テストが実施されます。このテストにも、全力で取り組みたいと思います」

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日のレースは金曜と土曜の両日に非常に似たコンディションでした。レースウィークを通して雨に悩まされなかったのは、開幕戦のカタールGP以来です。決勝時の路面温度は昨日と同様で、ほとんどの選手がリア用には硬めコンパウンドの標準構造タイヤを装着してレースに臨みました。耐熱構造を選択したのは1名でした。フロントタイヤは、全員が、耐久性とハードブレーキング時の安定性にすぐれる硬めコンパウンドを選択しました。今回は、フロント・リアともに3種類の中からタイヤを見極めて選択するレースになりましたが、チームとの緊密な連携により、決勝時のコンディションで最適なチョイスを選ぶことができたと思います」

ホルヘ・ロレンソ-ヤマハ・ファクトリー・レーシング-優勝
「ダニのレースペースは非常に良かったので、今日は厳しいレースになると思っていた。序盤のタイヤが新しい状態ではダニはまだ思いどおりの走りができないだろうと予測して、1周目の1コーナー出口でパスしたんだ。でも、実際には予想どおりにはいかなくて、ダニをパスすることには成功したものの、最初の10周で大きな差を築くことができなかった。だから、がんばって1分47秒台を連発して引き離し、余裕を持てるようになったレース終盤には自分のライディングに集中できるようになったんだ」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、ハード
リア(左右非対称)-ミディアム、ハード(標準構造/耐熱構造)
[ウェット]
ハード(メイン)、ソフト(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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