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インディ第10戦予選、ダリオ・フランキッティがポール、佐藤琢磨はペナルティが響き11番手

2012年07月08日(日)15:33 pm

インディカー・シリーズ第10戦トロントの予選が行われ、ダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が、3戦連続のポールポジションを獲得。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、コースオフからコースに戻る際に他車の走行を邪魔したとして、2周分のベストタイムがはく奪され、予選11番手で終えている。以下、ホンダのプレスリリース。

2012年シーズンも後半戦に突入し、IZODインディカー・シリーズはカナダでの2連戦の最初のレース、Hondaインディ・トロントを迎えました。

オンタリオ湖畔のストリートコースは、全長1.755マイル。バンピーで舗装が1ラップの中で目まぐるしく変わるため、マシンセッティングもドライビングも非常に難しいコースとなっています。ミスなく完ぺきな1周を完成させるのが至難のコースでポールポジションを獲得したのは、Hondaエンジンを使うダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)でした。

予選は出場25台を2グループに分けて行われる予選第1セグメント、それを勝ち上がった12名を6名へと絞り込む第2セグメントを経て、10分間の予選ファイナルステージへと続きました。

ファイナルへと駒を進めた6人のうち、Hondaエンジンを使うドライバーはジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、そしてフランキッティの3人。彼らのポールポジションをかけた戦いは手に汗握る激しい攻防となっていました。10分間という短い時間でトップが二転三転するドラマが繰り広げられたのです。

ソフト・コンパウンドのタイヤを装着した6人のドライバーたちは、その高いグリップをフルに利用して全身全霊をかけたアタックを続けました。コンクリートウォールに取り囲まれたコースで、壁に接触するギリギリのラインを使っての戦いは、計測時間終了2分前にウィルソンが59秒4506でトップに立ちましたが、残り1分でウィル・パワー(Team Penske)が59秒3757をマークしました。これでポールポジションは決定かと思われたのですが、チェッカーフラッグが振られる中、フランキッティが自身の最終ラップに59秒3510のベストを叩き出し、3戦連続今季3回目、キャリア29回目、そして、トロントでの4回目のポール獲得を達成したのです。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、金曜日のプラクティス2回でともに10番手につけるまずまずの滑り出しを見せていました。予選直前のプラクティス3でもウエットコンディションの間にトップタイムをマークするなど好調を維持。しかし、コースがドライコンディションに変わってからは思うようにスピードアップが果たせずにいました。

しかし、予選に向けてのマシンセッティングでは持ち前のエンジニアリング能力の高さを発揮し、ソフト・コンパウンドのタイヤを装着してのアタックで自己ベストを更新、第2セグメントへの進出に成功しました。今季初の予選トップ6入りを目指してアタックを続けた佐藤は、5番手につけていたところでコースオフ。コースに戻る際に他車に対するブロッキングを行ったとの裁定が下されたため、ペナルティでベスト2周が取り消しに。予選結果は11番手となりました。

決勝レースは明日、日曜日の午後1時にスタートします。

佐藤琢磨(11番手)
「全体的に見て、とてもいい一日、とてもいい予選にできていたと思います。ただ残念なことに私たちは予選で厳しいペナルティを科せられました。私は誰の邪魔をするつもりもありませんでしたが、ターン1でライン採りがアウトへと寄ってタイヤかすを拾ってしまいました。コースマーシャルの指示に従ってコースに戻ったのですが、ペナルティを受けることになりました。プラクティスでは予定していたプログラムを着実にこなし、着々とマシンを進歩させることができています。ウエットコンディションでのパフォーマンスは今シーズンずっといいのですが、トロントでもいいことが確認できました。プラクティス3で路面が乾いてからはスピードアップを思うように果たせませんでしたが、予選に向けてのマシン作りはうまくいきました。グリッド降格のペナルティを受けるドライバーもいるので、明日のレースには9番グリッドから出走できます。トロントのコースを走ることを楽しんでいます。今季のストリートでの予選におけるベストの成績も残せました。明日のウォームアップでさらに何かを学び取り、レースで上位に食い込みたいと考えています」

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