今週末シルバーストン・サーキットで開催されるイギリスGP(7月8日決勝)に向けて、ルノーは同社製エンジンを搭載しているレッドブル、ロータス、ウィリアムズ、そしてケーターハムに旧仕様のオルタネーターを供給した。
この決定は、前戦ヨーロッパGPでロメ・グロジャン(ロータス)とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)をリタイアに追い込んだ、オルタネーターの故障の原因を未だに解明できていないために下されたようだ。
また、類似した問題がモナコGPのビタリー・ペトロフ(ケーターハム)のクルマにも発生していたとも報じられている。
「これ(オルタネーターの問題)はやっかいなパズルだ。ルノーですら、何が悪いのかを把握しきれていない」とドイツの『Auto Motor und
Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は指摘している。
ルノーのコース責任者のレミ・タフィンは、バレンシア(ヨーロッパGP開催サーキット)でのレース後にファクトリーで行ったテストで、頻発している問題の「兆候」を見出すことはできたものの、決定的な「結論」を導き出すには至っていないと認めた。
よって、ルノー製エンジンを搭載しているチームには2011年仕様のオルタネーターを供給するとも述べている。
「今後、それが再発することはないと自信を持っている。たとえ現時点では問題の原因を100%断定できていないとしてもね」と語ると同時に、ルノーはエンジンの使用状態を管理するエンジン・マップに微調整を加えたと付け加えた。
そして「われわれの見解では、対策は十分に施されている」と締めくくった。