NEXT...F1開催スケジュール

ロメ・グロジャン「1年の中で一番高速なサーキットのひとつ」

2012年07月02日(月)9:19 am

ロータスのロメ・グロジャンが、シルバーストン・サーキットで開催されるイギリスGP(7月8日決勝)に向けて意気込みを語った。

Q:シルバーストンに向うにあたって、何か考えはありますか?
グロジャン:もっと大きな自信を持ってシルバーストンに乗り込むことができると思うよ。クルマのいくつかの点をさらに理解したんだ。バレンシア(ヨーロッパGP開催地)は週末を通してかなり気温が高かったから良かった。クルマの作業に取り組めて、いろいろと分析することができたからね。シルバーストンは本当に高速だ。僕たちのペースが力強いものになるって自信があるし、そうなったらレース内容もいい方向に進んでいくはずさ。

Q:前回のヨーロッパGPのことはどのように思っていますか?
グロジャン:初優勝に本当に手が届きそうだった。それに僕がF1デビューを飾った場所でもあったね! 素晴らしい物語になっていたかもしれないけれど、現実がいつでもシナリオ通りになるとは限らない。問題を抱えるまでは最高のレースだったよ。僕はルイス(ハミルトン/マクラーレン)、セバスチャン(ベッテル/レッドブル)、フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)のワールドチャンピオンたちと戦っていて、彼らと同等のペースで走っていたんだ。信じられないようなことだったし、チームが取り組んでいる方針にも満足している。

グロジャン:バレンシアでは、いくつかのパフォーマンス事項の理解を深めることによって本当に前進することができた。これは今シーズンの残りのレースにも役立つだろうね。それをシルバーストンでのフリー走行で実践してみるのが待ち切れないよ。結果的に(ヨーロッパGPは)完走することができなかったけれど、あれは自分たちのミスではなかった。チームも僕も同じくらい悲しかった。目の前に勝利がぶら下がっていたのに、それが消えてしまったんだからね。でも、辛抱しなければいけない。たしかにバレンシアで初優勝を飾ることはできなかったけど、いつかその日が来るって確信したよ。それに、強力なチームで走っているワールドチャンピオンたちを相手に戦えたのは最高の気分だった。今となっては僕たちもその仲間入りだね。

Q:あなた個人として、バレンシアではどのような教訓を得ましたか?
グロジャン:F1に来てから初めてセーフティカーが先導する条件下で走った。だからあれは今後にも役立つ経験だったし、間違いなくこの知識を次回活かすことができるはずさ。

グロジャン:うまくスタートを決めることができたから、走行ラインを外れてもその勢いを利用することができた。大勢の人が僕は時々攻撃的過ぎるって言っているけれど、今年はそんなことはないと思うよ。僕がミスをやらかして、経験不足を指摘する人もいる。でもバレンシアでは、僕は必要なときに攻撃的になることができると同時に、必要に応じてスペースを残しておくこともできるってことを証明できた。フェルナンドがターン2で僕に追い越しを仕掛けてきたとき、僕は彼にスペースを残していたよ。

Q:オルタネーターの問題はどのように発生したのですか?
グロジャン:ステアリングに警告が表示されて、アヤオ(コマツ)に「いったい何事なんだ? 何かできることはあるか?」って尋ね続けていたんだ。すると彼は、アラームは気にするなって伝えてきた。その次に、僕はダッシュボードの情報を見逃してしまった。運転するのが容易ではなくて、それからクルマに何か問題が発生していて、何かがおかしいって感じ始めたんだ。

グロジャン:それが、リタイアする大体1周半前のことだった。そして突然すべてが止まってしまって、無線すら使うことができなかったよ! つまり、エンジニアと連絡を取る術が完全に断たれたって訳だ。コース上にクルマを止めた後、コースを横切ることができなかった。そのせいでピットに戻れるようになるまで炎天下の中、20周も待たなくちゃいけなかったよ。

Q:コース脇でレースを眺めるという予期せぬ事態になってしまいました。
グロジャン:クルマが止まるのと同じくらい腹が立ったよ! エンジニアたちと何が不具合を起こしたのかを話し合うこともできない上、どうしようもないからコースで残りのレースを見届けなければならなかったんだ。少なくともイスの座り心地は良かったけどね!(リタイアしたときは)さっさとピットに戻って、クルーと話をして、残りのレースの手伝いをしたくなるものだよ。

Q:新しいレイアウトのシルバーストンをF1で走るのは今回が初めてですね。
グロジャン:去年のGP2シリーズ(F1直下のレースカテゴリー)で勝っているから、そのコースは苦手じゃないよ。それはみんなにとっても同じだ。挑みがいがあるけど、いい感触も持ち合わせているね。1年の中で一番高速なサーキットのひとつなんだ。マゴッツ、ベケッツ、チャペルの複合コーナーのような、伝説的といっても過言ではないコーナーがある。そこを駆け抜ける気分といったら・・・。

グロジャン:ファクトリーがサーキットからとても近いから、僕たちのチームにとって特別なグランプリだよ。(ファクトリーで働いている)彼らに会えるのは素晴らしことだね。彼ら全員が本当に懸命に働いて、最高の仕事をしてくれている。レースが終わったら訪問する予定なんだ。トロフィーを手土産に彼らのもとへ行けることを願っている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック