ロメ・グロジャン「優勝だって夢じゃない」
ロータスのロメ・グロジャンが、バレンシア市街地コースで開催されるヨーロッパGP（24日決勝）に向けて意気込みを語った。
Q：モントリオール（前戦カナダGP）で2位表彰台を獲得しましたが、初勝利はどれくらい近いと思いますか？
グロジャン：勝利までの道のりはそれほど遠くない。予選を改善しなくはいけないね。予選は今シーズンの僕たちの強みではないけど、改善に向けて取り組んでいるよ。カナダでの金曜と土曜は、僕たちにとってとても難しかったように思う。でも、クルマについて多くのことを学んでいて、そのことがこれからのレースの肥やしになるのはいいことだよ。
Q：あまりこのことには触れていませんでしたが、カナダのレースであなたの足に何があったんですか？
グロジャン：レースの後、僕の片足の裏にたくさんの水膨れができていたんだ。コックピットに収まってアドレナリンが出ている状態では大して気にならかったけど、後からずいぶんヒリヒリしたよ。幸運なことにキミ（ライコネン／チームメート）の理学療法士が水膨れ用のばんそうこうを持っていたんだ。そのおかげで、飛行機に乗ってパリに戻ることができた。大した問題ではなかったよ。
Q：市街地コースを気に入っているようですね。バレンシアもまた市街地コースで、気温がとても高くなる傾向です。これらの要素は、あなたの力強い週末に向けた良い兆候であると思いますか？
グロジャン：確かに、（レースの週末を）始めるにはいい条件だね。僕はここで2009年にF1デビューを果たした。だからいい思い出がよみがえるし、とにかく好きなサーキットだ。そして、バレンシアはいつだって雰囲気も最高なんだ。街の中心部にすごくに近くて、（ヨットレースの）アメリカズ・カップの港は本当にすてきな場所だよ。
グロジャン：コース自体はとても興味深い。2速、あるいは3速で通過するコーナーがいくつかあり、高速で駆け抜ける区間も数か所あって、ブレーキを深く踏み込む場所もある。そして天気は大体いつもいいから、僕たちのクルマにかなり合っているはずだ。その通りになったらいいね！
Q：モナコやモントリオールと比べると、バレンシアのサーキットの路面は比較的粗いですね。そのような状況は、これまでE20（ロータスの2012年型車）にとって有利でした。ここでも同じことを期待していますか？
グロジャン：通常であれば、これは僕たちにとっては明るいニュースだ。ここでの戦略は大きく異なってくると思う。モントリオールのように1回だけのタイヤ交換で済むってことは間違いなく、ないだろうね！ 過去を振り返ってみると、いつも高くなる気温と、舗装の粗い路面の相乗効果でタイヤ交換は3回になることが多い。
グロジャン：週末を通して安定したコースの状態だとレースの前に目いっぱいの経験を積むことができるから、そうなることを願っているよ。
Q：GP2シリーズ（F1直下のレースカテゴリー）では、バレンシアでとてもいい記録を残しています。それによって、レースに向けての自信に弾みがつきますか？
グロジャン：2008年に、ここバレンシアで初開催されたGP2のレースで僕は表彰台に登ることができた。それに、第2レースでもレースからはじき出されるまでは先頭を走っていたんだよ！ そして、2011年にはここで優勝を飾ることができたんだ。だから、とても気に入っているサーキットであることは間違いないね。
グロジャン：事前にコースを知っていると、タイムを上げるためのスピードを引き出すのに掛かる時間が少なくて済むから本当に助かるよ。それに、ブレーキを踏んだり、コーナーに突っ込んで行く場所についても頭の中でだいたいイメージできているしね。もちろん、F1の場合はいつも少し事情が異なっている。でも、少なくともレース週末に向けてのガイドラインはあるってことだ。
Q：カナダGPでの素晴らしい成績をひっさげてバレンシアに臨みます。どのような活躍ができると思いますか？
グロジャン：（レースがある）どの週末も、勝つことを目標にして始めなければならない。それ以外のやり方は、週の初めから自分自身をわざわざ苦境に追い込むようなものだね。僕としては主に予選の改善と、いいスタートを決められることを望んでいる。そこからどのように展開するかを見てみることにしよう。先頭集団でレースができるのは素晴らしいことだし、どのレースでもそうでありたいね。でも、今シーズンはとても接近した戦いになっているから、一番大事なことはもちろん、チームのためにたくさんのポイントを獲得することだ。
グロジャン：もし力強く（ヨーロッパGPの）週末を始めることができたら、僕たちはきっと表彰台を賭けて戦うことができると思う。優勝だって夢じゃないさ！ まあ、予選を終えた後、僕たちがどの順位になるかで分かるよ。今回もいい成績を勝ち取りたいね！
