ニューヨーク近郊で開催予定のF1レースの主催者が、予定の2013年には実現しないのではないかという報道を一蹴した。
2013年から、マンハッタンの対岸に位置するニュージャージーの市街地を使ったF1レース開催が予定されている。現ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、北米で開催される唯一のF1レースであるカナダGPを終えると、すぐにアメリカへ移動。翌日の11日(月)、新しいニュージャージー市街地コースを、チームのスポンサーであるインフィニティの市販車で走行した。
最近、少なくとも2度にわたって、F1の最高責任者バーニー・エクレストンが、このレースの2013年開催実現を疑問視する発言をしている。
しかし、ニュージャージーのレースプロモーターであるレオ・ヒンドリーは次のように語った。「そういううわさがどこから出てくるのか知らないが、このレースは前進している」
「懸念があったら、今日ここにセバスチャンや大勢の人を呼んだりしない」
ベッテルはコースレイアウトに満足げで、「本当にユニーク」なレイアウトだと話した。
「それに、これは」とベッテルはマンハッタンを象徴する摩天楼を指さして「現実じゃないみたいだ」と付け加えた。
一方、アメリカで建設中のもう1つのF1施設、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズはレース専用のサーキットだが、こちらも今年11月の開催に向けて着実に姿を現しつつある。
「予定通りだ」とサーキット会長のスティーブ・セクストンはカナダ・ケベック州の『La Presse(プレス)』 紙に話した。報道によれば、期日に間に合わせるために、工事は夜間も続いているという。
セクストンは、「現在アスファルトを敷設しており、建物はすでに建設済みだ」と明かした。
「第一印象を良いものにしたいと考えている。そのチャンスは1回しかないのだから」とセクストンは語った。