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インディ第6戦予選、スコット・ディクソンがポール、佐藤琢磨は12位

2012年06月03日(日)11:55 am

先週末に伝統の一戦インディ500を終えたばかりのインディカー・シリーズが2日(土)、デトロイトで第6戦の予選を行った。ポールポジションを獲得したのは、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は12位だった。以下、ホンダのプレスリリース。

2012年IZODインディーカー・シリーズ第6戦、ベル・アイル・グランプリがアメリカ自動車産業の首都、ミシガン州デトロイトで始まり、6月2日(土)に予選が開かれました。この地でインディーカー・レースが開催されるのは3年ぶり。予選は快晴の下で行われ、HondaインディV6ターボを使うスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が、ポールポジションを獲得しました。

デトロイトのレースにエントリーしたのは、総勢25台。全長2.07マイルのコースで3段階の予選は開催され、ディクソン、アレックス・タグリアーニ(Bryan Herta Autosport)、ルーキーのシモン・パジェノー(Schmidt/Hamilton Motorsports)のHondaドライバー3人を含む6人が、ファイナルステージに進出を果たしました。

グリップの高いソフトタイヤを使っての予選、ポールポジション以下の6グリッドを争うファイナルステージでは、時間切れギリギリまでを使った戦いの末に決着がつきました。ディクソンがトップにいる状態でチェッカーフラッグが振り下ろされ、その直後にウィル・パワー(Team Penske)が1分10秒32062のタイムを叩き出したのですが、その後にディクソンが1分10秒3162へと自己ベストを更新し、0.0044秒差でトップの座を奪い返すことになりました。

これはディクソンにとって今シーズン初、キャリア18度目のポールポジションとなりました。ディクソンは08年のデトロイトでもポールポジションを獲得しています。Chip Ganassi Racing、そしてHondaにとっては、今回が2012年シーズン初のポールポジション獲得となりました。

予選3番手はタグリアーニ、4番手はパジェノーと、ディクソン以外のHondaドライバーたちも、予選ファイナルステージで健闘を見せました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、プラクティス3回目までは苦戦を続けていましたが、マシンセッティング能力の高さを遺憾なく発揮し、予選本番に向けてマシンのレベルを一気にアップさせることに成功していました。佐藤は今シーズン初めてとなる予選第2ステージへの進出を果たし、12番手となりました。今回の予選で7番手だったグレアム・レイホール(Chip Ganassi Racing)は、前戦インディ500でのプラクティス中のエンジン交換によって10グリッド降格が科されるため、佐藤は明日のレースに11番グリッドから出走する予定です。

予報では雷雨となる可能性もある明日、3日(日)の決勝レースでは、路面状況がドライ、またはウエットコンディションとなっても、さらには両コンディションが混在する難しい戦いでも、白熱した熱いバトルがスタートからゴールまで繰り広げられるのは間違いないと考えられます。

佐藤琢磨(12番手)
「難しい一日でした。昨日からマシンを進歩させることはできましたが、まだ自分たちの望むポジションにつけることはできないでいます。予選に向けてセッティング変更を行い、コンパウンドが柔らかい、オルタネート・タイヤの装着によって、マシンの動きはよくなっていました。その結果、より大胆なドライビングを行うことも可能でした。しかし、まだまだやるべきことがたくさんあります」

「今回は、今シーズンの予選ではベストのものとなっていて、第2ラウンドに進むことができたのですから喜ぶべきなのでしょうが、これまでの走行データをすべて見直し、明日のレースに向けて、さらにマシンを進歩させることができるようにしたいと思います。このコースはオーバーテイクが難しいため、いい作戦を展開して、ポジションを上げていく必要があります。このコースはマシンのコントロールを失いやすいこともありますから、集中力を保つ力量もレースでは求められると思っています」

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