フォルクスワーゲンが、近い将来F1へ参戦する可能性を否定した。
「フォルクスワーゲンとF1との間には、いつも何かしらのうわさが立っている」とフォルクスワーゲンの新モータースポーツ責任者ヨースト・カピトは述べた。
しかしカピトは、ドイツメディア『Sport 1(シュポルト1)』に対して、フォルクスワーゲンは2013年から参戦を開始するWRC(世界ラリー選手権)に集中していくと強調した。
「2013年から2015年にかけての世界ラリー選手権参戦は、すでに決定されている。よってそれ以外のことを考えている余地などない」
フランス紙『L’Equipe(レキップ)』に対しても、カピトは次のように語っている。「それ(F1)は私たちの範疇(はんちゅう)外にある。われわれは世界ラリー選手権で手一杯だ」
BMWやホンダ、トヨタといった自動車メーカーが次々と撤退してまった現在のF1界。残る大手メーカーは、ルノー(エンジンのみ)とメルセデスだけだ。フェラーリ、マクラーレン、ロータス、ケーターハムは、自動車産業全体から見ると、少数生産のスポーツカーメーカーに過ぎない。