セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がバーレーンGPで今季初優勝を果たしたことをきっかけに、レッドブルが再び圧倒的な存在になる可能性がある。そう主張するのは、3度のF1チャンピオンに輝いた往年の名ドライバー、ニキ・ラウダだ。
レッドブルは2010年と2011年のF1を圧倒的な強さで制し、ベッテルが史上最年少でのF1連覇を達成している。しかし、2012年シーズンに入るとレッドブルの勢いは衰えた。開幕4戦で4チームが勝利し、ベッテルが勝ったのは第4戦のバーレーンGPになってからだった。
だが、レッドブルとベッテルが復活するとラウダはドイツ『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルト・モートアシュポルト)』に語っている。
「バーレーンGPで今季初めてクルマとタイヤのセッティングがうまくいったんだ、そうしたら勝った」
「ムジェロテストではもっとクルマを改善しているだろうから、今年も独走状態になる可能性が大いにあると思っている」
ラウダは、排気ガスを利用してダウンフォースを得る、いわゆるブロウン・ディフューザーが昨年までのレッドブルの「強み」だったと認めているが、現在ではブロウン・ディフューザーは禁止されている。
「それがなくても、レッドブルは勝つチームなんだよ」とラウダは付け加えた。