フォース・インディアは、先週行われたバーレーンGPの金曜フリー走行2回目への出走を見合わせたが、その理由について新たな説が浮上している。
うわさによれば、フォース・インディアがそのセッションに参加しなかった理由は、同チームのスタッフが火炎瓶を用いた抗議行動に遭遇したことで動揺し、暗くなってからホテルに戻るのを嫌がったからだと言われていた。
フォース・インディアが公式に出した声明では、フリー走行を欠場するという決断は“運搬上の理由”によるものだとされていた。
しかし、これに対し、F1最高権威者であるバーニー・エクレストンは先週末、次のように語っていた。
「ほかのチームはどこもそんな問題はかかえていない。多分それはこの国(バーレーン)にいることとは関係ないだろう。多分、何かほかの理由だ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、バーレーンGPの総括記事の中で「フォース・インディアは資金不足のため、エンジンを温存したかったのではないかとのうわさがある」と伝えている。
フォース・インディアがバーレーンで直面した難局は、オーナー兼代表のビジェイ・マリヤが不在であったため、チーフ・ディレクターのボブ・ファーリーによって処理されていた。
事実、マリヤはより大きな問題を抱えているようだ。最近の報道によると、マリヤが所有するキングフィッシャー航空はかなりの経営不振に陥っており、マリヤはこの救済のために、自ら創業した同社の株式の26パーセントを売却することを検討しているという。
マリヤの代理人である投資情報会社『JM Financial(JMフィナンシャル)』の広報担当者は、この件について「事実上の正確性を欠いており、推測にすぎない」と否定している。