ロータスがグループ・ロータスとのタイトルスポンサー契約を解除したものの、同チームは今後も「ロータス」の名を名乗り続けることになりそうだ。
グループ・ロータスは近年、モータースポーツ活動を強化しており、昨年までロータス・ルノーGPとして参戦していた旧ルノーF1との関係を深めていた。そして、今シーズンに同チームはロータスF1チームとしてF1に参戦。しかし、BBCで放映されている自動車番組『Top Gear(トップ・ギア)』に同チーム所属のキミ・ライコネンが出演した際、グループ・ロータスとチームの関係を質問され、こう答えていた。
「マシンはルノーのものとは言えないよね。でもロータスは単なるスポンサーに過ぎないけど」
そして『Autosport(オートスポーツ)』が6日(金)、ロータスとグループ・ロータスのスポンサー契約は終了したと報じた。
しかし、ロータスのチーム会長ジェラルド・ロペスは、「F1にとっていい名前だと思っているので、ロータスの名を名乗り続けることができてうれしく思っている」と語った。
その一方で、『Telegraph(テレグラフ)』の記者トム・キャリーはツイッターでこうつぶやいている。
「ロータスとのスポンサー関係が終了した今、果たしてロータスはロータスと呼べるのだろうか?」
また、ロペスはチームオーナーであるジェニイ・キャピタルがグループ・ロータスを買収する可能性を否定してはいないことから、事態がさらに複雑な状況になることも予想される。
「どうなるかは分からない。新オーナーの意向がまったく分からないからね」とロペスはコメントした。
グループ・ロータスは、2010年に現ケーターハムへ名称の使用許可を与え、ケーターハムがF1で「ロータス」の名を名乗った。しかし、グループ・ロータスが名称の使用許可を取り下げたことから、2011年に同チームはグループ・ロータスの管理外にあったチーム・ロータスの名でF1へ参戦。一方、グループ・ロータスは旧ルノーF1のスポンサーになり、旧ルノーF1はロータス・ルノーGPとして参戦し、2チームが「ロータス」を名乗る状態となった。
この問題は裁判にまで発展したが、最終的に現ケーターハムがチーム名を変更することで名称問題は解決した。しかし、ロータスとグループ・ロータスの契約が解除されたことにより、再びかつての伝説的F1チーム、「チーム・ロータス」とは無関係のチームが「ロータス」の名を名乗ることになる。