ロータスの2012年仕様の新車に発生した車体の問題は、フロントサスペンションの取り付け位置が原因ではないかと、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は報じている。
ロータスは先日行われたバルセロナでの合同テストに姿を現したものの、テスト初日に新車E20に重大な問題が発覚したとし、すぐにテストを打ち切って、そのままバルセロナから撤収してしまった。その後、チーム関係者はこの件に関して沈黙を守っている。
今回のテストでマシンを走らせる機会が巡ってこなかったキミ・ライコネンが、すでに前回のへレスでの合同テストの時点でステアリングに違和感があったとエンジニアたちに伝えていたという報道もある。
「ライコネンの証言から、車体の問題の根源はフロントサスペンションの取り付け部分に潜んでいることが考えられる」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は指摘している。
また同紙は、ロータスが2011年にレッドブルからカーボンファイバーの専門家を迎え入れたことにも目を向け、彼が車体重量を少しでも軽くするために、無理のある目標数値設定を行った可能性もあるとしている。だが、ロータスはこの一連の報道内容を否定している。
ジャーナリストのマイケル・シュミットは「明るいニュースといえば、ロータスの新車を来週のテストから再び走らせることができるということだ」と締めくくっている。