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キミ・ライコネンのコンディションは万全とトレーナー

2012年01月11日(水)7:47 am

先月にスノーモービルの事故で軽傷を負ったキミ・ライコネン(ロータス)だが、体調は万全な状態に戻ったようだ。

ライコネンは2007年にF1王者となったが、2009年にF1から引退し、WRC(世界ラリー選手権)やアメリカの人気カテゴリーNASCARといった舞台で活躍し、今季に満を持してF1の世界に戻ってきた。そのライコネンは先月オーストリアで開催されたイベントに参加した際、スノーモービルで“クラッシュ”を喫してしまい、軽く手首を負傷していた。

「何が起こったのかは『Youtube』で見ることができるよ。多分、僕が今までで経験した中で一番遅くて小さいクラッシュだったんじゃないかな。まったく、恥ずかしいくらいだよ」とライコネンはクリスマス前に笑った。

ライコネンのトレーナーを務めるマーク・アーナルは『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』とのインタビューで、「手首の痛み」のため、ライコネンのトレーニングプログラムは「若干の変更」を強いられたと認めている。ライコネンは、2009年の最終戦以来、まったくF1マシンに乗っていないとのことだが、F1復帰に向けたライコネンのコンディションについて、アーナルは次のように太鼓判を押している。

「首と脚のトレーニングは問題なく継続しているし、順調に進んでいる。キミの身体の状態は良好だ」

当のライコネンは最近、F1復帰に向けて最大の課題になるのは、首の筋力を万全の状態にすることだろうと語っていた。F1では急激な加減速時や、高速でコーナーを曲がる際、自分の体重の4~5倍もの負荷、Gフォースに耐えなければならない。身体はシートベルトで固定されているものの、頭部は固定されていないため、F1ドライバーには強靱(きょうじん)な首の筋力が求められる。

アーナルは、ライコネンがテクノジム社から供給されたF1専用のシミュレーターをスイスの自宅で使用していると明かし、こう語った。

「彼(ライコネン)はきちんとした運転姿勢でトレーニングをしており、筋肉への負荷は実際に運転しているときと同じだ。ただ、首の筋肉に関してはそうはいかない。実際にGフォースが発生している訳じゃないからね」

3月18日(日)にオーストラリアで行われる開幕戦に向かうまでの間で、ライコネンのプログラムに含まれている実走テストはわずか8日間のみ。それに対しアーナルは「確かに十分ではない。だが、それは皆同じだ」と話している。

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