トラブル続きのF1運営会社CEOバーニー・エクレストンに、またまた火の粉がふりかかった。
ドイツのメディア企業コンスタンティン・メディエンに起こされた民事訴訟は29日(火)にロンドンで審理が始まったばかり。この裁判では、エクレストンの「汚職」により損害を受けたとして原告側から1億7,100万ドル(約167億5,800万円)の賠償金を請求されている。
その上、同じ件ではドイツ検察から刑事責任を追及されていて、裁判に及ぶかどうかは今後の成り行き次第。元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーに渡した4,400万ドル(約43億1,200万円)がわいろにあたるというのだ。
そして新たに巻き起こったのが、スイス検察による捜査。こちらも、数年前のF1運営権売買を巡ってのものである。
『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』紙が報じたのに続き、金融メディアの『Bloomberg(ブルームバーグ)』は、スイス当局スポークスマンによる「刑事事件として捜査が始まった」といったコメントを伝えている。
この捜査はコンスタンティン・メディエンの要請を受けてのものだという。
「事実を固め、違法性があるかどうか見極めなければならない」と、スポークスマンは付け加えている。