NEXT...F1開催スケジュール

元F1医師、F1へのドーピング疑惑に反論

2013年10月31日(木)12:39 pm

昨年までF1専属医師だったゲイリー・ハートスタインが、F1もドーピングと無縁ではないという意見に反論した。

今年、フランス上院が発表したドーピングに関する報告書は、特に自転車競技に関して、衝撃的な実態を明らかにする内容で注目を集めた。

2003年から2005年までフランスのアンチ・ドーピング委員会でトップを務めたマルク・サンソンは、次のように述べたと伝えられている。「長年、(F1の)ドライバーは、サーキットを覚えることを容易にするために、アルツハイマーといった病気の治療に使われるタクリンを使ってきた」

アブダビの『National(ナショナル)』紙によると、ハートスタインはサンソンの主張に対して、強い口調で次のように反論したという。

ハートスタインは、サンソンのコメントには「大口をたたく無知な人間が見出しになろうとした」ようなところがあり、「タクリンは禁止薬物ではなく、そのリストに載ったこともない」とした。

また、いずれにしてもF1ドライバーがタクリンを摂取することは考えられないとハートスタインは話している。

その理由としてハートスタインは、「残念ながら、この薬は対象としている患者にすら効果がない」と話し、もし効果があれば、「50歳以上なら誰でも、開業医のドアをたたいて薬を求めるだろう。それに、副作用が山ほどある」と説明した。

「パフォーマンス的に有利になるかもしれないし、死ぬことになるかもしれない。起こり得ることはいくらでもある。だが、ドーピングではない。(タクリンを使うことは)愚かかもしれないが、(禁止薬物に指定されていないため)ドーピングではないのだ」とハートスタインは語っている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック