F1第11戦ベルギーGPフリー走行3回目、詳細レポート
2013年F1第11戦ベルギーGPが8月24日（土）、スパ・フランコルシャン・サーキット（1周／7.004km）で2日目を迎え、現地時間11時（日本時間18時）から行われたフリー走行3回目（FP3）で、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）がトップになった。
【結果】F1第11戦ベルギーGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
23日（金）現地時間午前のフリー走行1回目（FP1）は、セミウエットの中フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップ、午後のフリー走行2回目（FP2）は完全ドライで行われ、ベッテルが最速を記録した。特にFP2はレッドブルの1-2で、ドライでの安定した速さを印象づけた。
ピレリは、前戦ハンガリーGPから2012年スペックをベースにした新タイヤを導入。スパは名にし負う長距離の高速コースだけに、タイヤとのマッチングが注目されるところだ。しかしFP2の終盤、ベッテルらにパンクが発生。ピレリやFIA（国際自動車連盟）が調べたところ、縁石に落ちていた金属片が原因とみられるとのことだ。FP3では再発を避けたい。
セッション開始時の天候は曇り。気温20℃。路面温度は21℃。日本時間18時、シグナルにグリーンが灯（とも）り、続々とマシンがコースに出て行く。各マシンともタイヤはハードを履いている。リアウイングは23日（金）走行時よりも立ち気味。ウエットを意識したセッティングと受け取れる。
開始11分、タイムを計測中のルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）がバスストップ・シケインでオーバーラン。この時点でトップタイムはバルテリ・ボッタス（ウィリアムズ）の1分49秒759。
開始15分、ライコネンが1分49秒759で一番時計。4周して1分50秒088で5番手にいるジェンソン・バトン（マクラーレン）の様子がおかしい。ピットでマシン後方をメカニックたちが取り囲む。
開始20分、14番手を走行中のマッサが無線でアンダーステアを訴える。さらにはハミルトンがバスストップ・シケインでスピン。ちょうどピットロード入り口にあたるため、すぐさまピットに戻った。
開始26分、バトンはまだ作業中。この時点で14番手にいる僚友セルジオ・ペレスのマシンも、何やらエンジンカウルが開けられ、調整が行われている。
セッション後半に入って、残り28分、ジャン-エリック・ベルニュ（トロロッソ）が1分49秒479でトップへ。チームメートのダニエル・リカルドは1分49秒872で7番手につけている。
ベルニュに次いで2番手はライコネン。3番手ボッタス。4番手ロズベルグ。5番手フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）。6番手ハミルトン。7番手リカルド。8番手ウェバー。9番手ベッテル。ここまでが1分49秒台を出している。
例年スパで好成績を挙げているフォース・インディアは、ポール・ディ・レスタが17番手、エイドリアン・スーティルは18番手と、やや低調。
セッション残り26分、空からピットエリアに水滴が落ちてくる。雨の予兆だ。この時点でどのマシンもオプションのミディアムを試していない。コンディションはどうあれ、午後の予選を控え、そろそろ燃料を軽くしてタイムアタックの練習を行うことが必要だ。
残り18分、ベッテルが1分49秒756で2番手浮上。各自調整を終え、走行を再開したバトンとペレスだが、バトンは「マシンが引っ張られる感じ」と、無線でハンドリングの悪さを訴える。ペレスもブレーキに熱が入らず、苦しいドライビング。
残り15分、全車がピットに戻り、予選トリムに変更。スーティル、次いでジュール・ビアンキ（マルシャ）とアロンソがミディアムに履き替え、コースインした。
一番にアタックしたスーティルは、後からコースインに入ったマシンをかきわけながら1分49秒135を出してトップへ。これを1分48秒432でアロンソが上回る。
アロンソの後ろを走っていたマッサ、1分48秒788で2番手へ。残り7分の時点でフェラーリの1-2だ。
残り5分、バトンが1分48秒882で4番手へ。予選に向けて何とか帳尻を合わせることはできるか。
残り3分、ベッテルが第一セクターで速い。周回の残りもキッチリとまとめ、1分48秒327でトップだ。ウェバーは1分48秒533で3番手タイム。
日本時間19時、チェッカーフラッグが振られる。トップはベッテル。2番手アロンソ。3番手にウェバー。4番手ベルニュは大健闘。5番手マッサ。6番手バトン。7番手に伏兵エステバン・グティエレス（ザウバー）。8番手ロマン・グロージャン（ロータス）。9番手ロズベルグまでが1分48秒台。そして10番手はライコネンだった。タイヤのトラブルは特に報告されていない。
英テレビ局『BBC』のウェブサイトによると、午後から夜にかけての天気は雨。予選は、このあと日本時間21時から行われる。
