ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスの死後、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)が自身のキャリアについて語った。
チャベス大統領はこれまで、国営石油企業PDVSAを通じて同国出身のF1ドライバーであるマルドナードなど、モータースポーツ活動を支援してきた。そのチャベス大統領がガンで死去し、マルドナードはF1開幕戦オーストラリアGP(3月17日決勝)直前にもかかわらず、大統領の葬儀のためにベネズエラに帰国している。
開幕戦が行われるメルボルンで、チャベス大統領の死去がキャリアに影響するかと聞かれたマルドナードは、こう答えている。「政治的にどうなるかは分からない」
「僕がすべてを失ったと言うメディアが多いけれど、僕はちゃんとここにいる。そのうちに分かることだよ」
チャベス大統領が国のお金をスポーツに注ぎ込んだことには批判もあるが、マルドナードは大統領を支持してこう語った。「ベネズエラについて知られていたのは石油と美女だけだった」
「それがチャベスによって大きく変わったと思う。これで、状況が悪くなる可能性もある。始めたんだから、続けないと」
一方、ウィリアムズでは、テクニカルディレクターを務めるマイク・コフランが開幕戦の指揮を執っている。チーム代表のフランク・ウィリアムズは、先週、妻のバージニア・ウィリアムズが亡くなり、娘のクレアと共にイギリスに残っている。
「われわれは当然、前に進まなければならない。だが、今週末はジニー(バージニア・ウィリアムズの愛称)の思い出のために、いいレースにしたい」