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ケーターハムがドライバーに求めるものは?

2012年12月05日(水)13:40 pm

2013年のレースシートが次々と埋まっていくなか、オランダ出身のギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケーターハム/テスト兼リザーブドライバー)は、ケーターハムのレースドライバー決定を心待ちにしている。

2012年にケーターハムのリザーブドライバーを務め、金曜フリー走行への出走も経験したヴァン・デル・ガルデは、ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)あるいはビタリー・ペトロフ(ケーターハム)のチームメートとして2013年にレースドライバーへ昇格するとみられていた。しかし、ケーターハムはマルシャから2012年シーズンのF1に参戦していたシャルル・ピックの獲得を発表した。

また、2012年シーズン最終戦F1ブラジルGPでケーターハムをめぐる状況が大きく変化した。ブラジルGPを迎えた時点で、ケーターハムはチームランキングで11位。規定によりF1の収益金から支払われる分配金を受け取れない順位だった。だが、ペトロフがブラジルGPで11位に入り、ケーターハムはチームランキング10位でシーズンを終え、多額の分配金を受け取れることになった。

もともと財政状況が思わしくないケーターハムは、分配金を受け取れなかった場合、持参金の多いドライバーを採用するとみられていた。しかし、分配金によって一定の収入が確保されたいま、ケーターハムは実力と持参金のどちらを優先してドライバーを選ぶべきか決めかねている。

ペトロフの実力は契約更新に値するかもしれないが、実力を重視するならコバライネンを選ぶとされる。しかし、2人の実力差はそのまま、報酬額の差にもつながる。また、スポンサーなどを持ち込んでシートを手に入れるいわゆる「ペイドライバー」になることを否定するコバライネンを起用すれば、チームに資金は入らないのだ。

そして、確実な実力以外の要素を重視したとき、ドライバー候補に挙がるのが、資金豊富なヴァン・デル・ガルデだ。ヴァン・デル・ガルデは現在の状況について、オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』にこう話している。

「先週のうちに(将来が)はっきりすることを願っていたんだけど、ケーターハムは決定を先伸ばしにしたんだ。でも、うまくいけば2週間ほどでドライバーが明らかになるはずだよ」

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