フェラーリは、インドGP(10月28日決勝)でマシンのノーズにイタリア海軍の旗をペイントして参戦する。
2月にインド洋で、インドの漁師2人がソマリア海賊と間違われて射殺された事件で、イタリア海兵隊員2人が殺人容疑でインドに拘束されている。
イタリア政府は、海兵隊員を自国で裁くことを求めているが、インド側はこれに応じていない。イタリア側は、この事件に対するインドの対応に「強い不快感」を示し、抗議のために駐インド大使を呼び戻している。
フェラーリは今回の行動について、「インドとイタリアの両当局が早期に解決法を見つけることを希望して」のものだと説明している。
イタリアのジュリオ・テルツィ外相は、フェラーリの支持を歓迎している。『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、「海兵隊員らに国を挙げて支持していることを伝えるものだ」と述べたという。
F1の統轄団体FIA(国際自動車連盟)は、その綱領の第一条で、FIAは「人種的、政治的、また宗教的差別について、その活動を通して明示したり、それに関する何らかの行動を起こしたりしてはならない」と規定している。