レッドブルは、イギリスに本拠を置くF1チームの中でずぬけた運営予算を使っていたことが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記事で明らかになった。
英国企業のデータを調べた『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、チームの親会社であるレッドブル・テクノロジー(本社ミルトン・キーンズ)が昨年、2億4,500万ユーロ(約253億3,100万円)もの金を使って2年連続でセバスチャン・ベッテルをF1の王座に送り込んだことを突きとめた。
しかもこの金額は、自社比で2010年より4,200万ユーロ(約43億4,200万円)も多いものだ。
ブラックリーに車体部門の拠点を持つメルセデスAMGは2011年、レッドブルより1億ユーロ(約103億円)少ない1億4,500万ユーロ(約149億8,300万円)で戦っていた。
また、エンストンが本拠地のロータスは、昨年1億5,500万ユーロ(約160億円)、在グローブのウィリアムズは1億1,100万ユーロ(約114億円)の年間予算でやり繰りをしていた。
なお、ウォーキングに業界最先端の施設を持つマクラーレンの予算は明らかになっていない。
折しもF1のパドックは、懸案となっている予算抑制協定(RRA)の話題で持ちきりである。チーム主導で成立に向けて動くなか、レッドブルだけは激しく抵抗しているのだ。
ところがマーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン)は、こうしたレッドブルの姿勢になぜか寛容だ。
「レッドブルの成績がわれわれより上なら、向こうの方がわれわれより優れた仕事をしたということだよ」