今年で3年目を迎える韓国GPだが、ここ数年でカレンダーに加わったグランプリの中でも、最も人気がないようだ。
有名なF1フォトグラファーのダレン・ヒースは、首都ソウルからこうツイッターにツイートした。「最高の3日間。明日は早い電車で木浦(モッポ)へ」
「ロンドンにいたのにF1のためにシェットランドへ向かうようなもの。まともじゃない」と開催地をイギリス最北の地シェットランド諸島に例えて嘆いている。
F1ドライバーは韓国GPの「コースは好き」だが、「奇妙な雰囲気にいらだっている」とドイツの『DPA通信』は伝えている。
ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)も「レースにはそれほど大勢のファンが来ない。残念だよ」と語っている。
F1最高責任者のバーニー・エクレストンは韓国GPを支持しているが、『Times(タイムズ)』紙の記者ケビン・イーソンは、「だが、エクレストンはラブホテル“アダムとイブ”に泊まらなくてもいい」と、F1関係者がラブホテルに宿泊しなければならない状況を皮肉っている。
「(木浦は)グランプリが行くべき場所ではない」というのがイーソンの主張だ。ヘルマン・ティルケがデザインしたサーキットは、F1が来ることを「気にかけてもいないし望んでもいない街の郊外にある巨大で費用のかさむお飾り」だとイーソンは続ける。
「このスポーツで最低の開催地という投票は存在しないが、木浦は最有力候補だ。デモで台無しになったバーレーンや犯罪のはびこるブラジルさえもしのぐだろう」とイーソンは書いている。
韓国『CNN』は、あるファンがこう語ったと伝えている。「去年は、完全にめちゃくちゃだった」
「渋滞が本当にひどかったし、外が混乱する中で、とげとげしい雰囲気を作る筋金入りのレースファンも大勢いた」
「メディアの意見でも一般の意見でも、韓国GP最初の2年間への風当たりはきつい」と『CNN』はまとめている。