フェリペ・マッサの処遇について熟慮中のフェラーリだが、おかげで少なくとも3名のドライバーが宙ぶらりんの状態だ。
フェラーリの新契約を勝ち取ろうと成績向上にやっきのマッサ。『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』にこんなことを話している。「あまり時間をかけたくはないね。シーズン残り2戦になってまだ決まらないなんて嫌だよ」
シーズン前半、調子が上がらないマッサにフェラーリは我慢の限界だったという。しかし、最近数戦でようやく結果が上向いてきた。
会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、次のように『CNN』へ話す。「マッサには結果が求められている」
「いずれ結論は出すが、チームの行く末を考えると強力なドライバーが2人必要だ」
マッサに代わる最有力候補としてイタリアGPのパドックでうわさになっているのは、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)とセルジオ・ペレス(ザウバー)のふたりだ。
2010年にウィリアムズのシートを失ったドイツの若手ヒュルケンベルグだったが、今はすっかり運気を取り戻した様子で、「フェラーリ」の名を耳にするたび笑いが止まらない。
ヒュルケンベルグは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にこう語る。「来年もF1に乗るのは間違いないよ」
メキシコ人のペレスも状況は同じだ。ブラジル『Totalrace(トータルレース)』に、次のように話している。
「ザウバーはマシンを進化させようとよくがんばっている。でも、すごく良いポジションを得るチャンスがあるのなら、考慮するのが当たり前さ」