F1の最高権威であるバーニー・エクレストンは、逮捕のリスクを避けてドイツには向かわないだろうという憶測を否定した。
最近ドイツ紙『Bild(ビルト)』が、エクレストンは逮捕を恐れてドイツGPには出席しないだろうと伝えていた。
元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーが収賄の罪で有罪となり、収監されたことを受け、エクレストンも贈賄の罪で逮捕されるのではないかとの憶測が強まっている。
「私が犯した過ちは、グリブコウスキーに1,000万ポンド(約12億5,000万円)を個人的に支払ったことだけだ」とエクレストンはドイツの情報誌『Focus(フォーカス)』に語り、この金はイギリスでの税金問題について騒動を起こすと脅されたから支払ったと説明した。
エクレストンがドイツで逮捕される可能性も指摘されているが、「もちろん私はホッケンハイム(ドイツGP/7月22日決勝)に行くよ」とエクレストン本人は言い切る。
先週、ミュンヘンの法廷はエクレストンがグリブコウスキーの汚職事件で「中心的な」役割を果たしたとの見解を示した。そのため、今後どういった展開になるのか注目が集まっている。
「検察官の態度はこの数日ずいぶんと攻撃的だった」とエクレストンに近い人物が『Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ)』に明かした。
エクレストンが告訴される可能性は高いのだろうか?
「全くわからんね」とエクレストンは言う。
『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』は、エクレストンが告訴された場合、F1のオーナーであるCVCから最高責任者の任を解かれる可能性もあると推測している。
「おとなしく待ってみるべきだろう。そう思わないかね?」と、エクレストンは静観するつもりのようだ。
CVCはコメントを拒否している。