アルファタウリのニック・デ・フリースが、F1で生き残るためには結果を出さなくてはならないという“プレッシャー”を抱えていることを認めた。
■F1デビューレースでの活躍が認められたデ・フリース
2019年のF2チャンピオンであり、2020-21年シーズンのフォーミュラEチャンピオンでもある28歳のデ・フリースは、2022年のF1第16戦イタリアGPで虫垂炎による欠場となったアレクサンダー・アルボンの代役としてウィリアムズでF1デビューを飾り、そのレースで見事に9位入賞を果たしている。
それに目をつけたレッドブルが、デ・フリースにアルピーヌへ移籍したピエール・ガスリーの後任としてセカンドチームであるアルファタウリでフルシーズンを戦うチャンスを与えている。
■結果が出ないデ・フリースにメディアの評価も厳しく
だが、デ・フリースはここまでに行われた3レースの予選・決勝はすべてチームメートである22歳の角田裕毅に後れをとっており、まだポイントを獲得することもできていない。
昨年イタリアGPで活躍した際にはさんざん持ち上げていたメディアも、最近では手厳しい評価をデ・フリースに対して与え始めている。
そのことについて母国オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌から質問を受けたデ・フリースは、次のように答えている。
「それは、F1という大きなプラットフォームが持つ固有のものだよ」
「誰もが見ているし、誰もがそれを好むんだ。でも、問題ないよ。それはみんなの権利だし、僕はそれを尊重しているよ」
「すべての人を喜ばせることはできない。ファンもいれば、そうでない人もいるんだからね。でも、時間が経てばそれも変わると信じているし、チームと僕はそのために懸命に頑張っているところさ」
■常にプレッシャーを抱えながら戦うのはF1だけではない
しかし、デ・フリースも、結局のところは結果を出さなければF1にとどまることができないこともわかっている。
「この世界には常にプレッシャーがつきまとうものさ。ドライバーとしては、どんなカテゴリーであれ、常に生き残るために戦っているんだ」
そう語ったデ・フリースは、次のように付け加えた。
「モータースポーツにおけるシートの需要は供給よりもはるかに大きいんだ。だから常にプレッシャーもある。だけど、それはほかの年だって何も違わないよ」